アマゾンプライムに対抗しているように見える楽天市場の有料サービス楽天プレミアムですが、楽天プレミアムカードを作ったついでに使ってみました。
登録して3か月経った時点の2016年12月ではよく買うものによるとは思いますが、価値はほぼないと思います。
Amazon Prime無料配送の仕組み
アマゾンプライムでは、プライム対応商品の「お急ぎ便」無料というサービスが付帯します。アマゾンプライムの「お急ぎ便」はかなり早く、配送先地域と注文するアイテムによって異なりますが注文当日に着くこともよくあります。利用回数の制限はありません。
楽天プレミアム無料配送の仕組み
一方の楽天プレミアムの無料配送は、楽天プレミアム対応店舗の商品の送料をポイントバック、配送料無料だった場合にはポイント増量というサービスです。毎月の利用上限があります。
アマゾンプライム対象商品
なんとなく似たように見える二つのサービスですが、アマゾンプライムは「対象の商品」、楽天プレミアムは「対象店舗」という違いがあります。この違いは、もともと楽天市場がオンラインショッピングモールで、アマゾンはオンライン書店から始まった通販サービス、というところから来ています。
多数の商品を購入した場合、楽天市場では個々のショップから別々に配送されますが、アマゾンプライムの場合は、アマゾンの倉庫からアマゾンの手で配送を手配します。アマゾンの場合はクレーム対応も一次的にはアマゾンが行いますので、ユーザーとしてはアマゾンから買っている感が強くなります。
アマゾンFBA
アマゾンで購入した商品が早く届く仕組みは、アマゾンFBA(fullfilment by Amazon:アマゾンによる配送・手配)です。
これは、アマゾンが直接販売している商品だけではなくアマゾンに出品した業者の商品をアマゾンの倉庫にまとめて保管し在庫を共有化するシステムです。これにより、在庫を消費者の近くに置くことで配送効率を高めています。
アマゾンプライムの説明ページを見ると
Amazon.co.jpでは現在、東京、札幌・仙台カスタマーサービスセンターのほか、小田原、市川、多治見、堺、鳥栖などのFC(フルフィルメントセンター:倉庫および配送センター機能)を拠点にビジネスを展開しています。 (2015年10月現在)
とあります。

商品ジャンルと在庫量によると思われますが、具体的には大阪のユーザーが東京のショップから買おうが北海道のショップから買おうが、近くにある在庫が配送されるということです。さらに、どのショップが入庫した在庫かにも関係なく配送されるので、偽物などにあたってしまった場合にも、購入したショップが悪いわけではないという仕組みになっています。
なので、アマゾンプライムに対応した商品を買う場合には、誰が出品しているものかに関係なく安いものを買いましょう。
楽天プレミアムの残念度
楽天プレミアムの場合は、対応ショップが拡大中であるようですがまだまだ少なく、現状ほとんど利用価値を感じません。
例えば、最近検索した商品で比べてみると

楽天プレミアム非対応価格帯860円

楽天プレミアム商品1190円
楽天プレミアムに対応しないショップの最安値860円程度に対して、楽天プレミアムに対応するショップの最安値は1190円程度になっています。330円くらい違いますので、メール便対応ショップであれば、送料を払っても楽天プレミアム商品のほうが高いという結果になってしまいます。
もちろん、買い回りキャンペーンだったりといったポイントアップキャンペーンを使うのに便利だという用途はあるので、3か月で1回だけ楽天プレミアムの特典を使いましたが、それ以外は役に立ちませんでした。
楽天ブックス・楽天トラベルのポイントアップ
楽天プレミアムには、楽天ブックスと楽天トラベルのポイントアップが付いてきます。楽天ブックスの場合は4000円以上の注文に限られるという制限がある他、付与されるのが翌々月になっています。この特典は(おそらく)1か月の無料体験では貰えません。
1%のポイントアップで3900円の年会費以上の特典ポイントを貰うためには、少なくとも年間39万円利用しないといけません。
楽天プレミアムは今のところ残念なサービス
ここまで書いてきた通り、楽天プレミアムは2016年現在は残念なサービスでした。これから化ける可能性は残されているとは思います。
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