アマゾン・アソシエイトのリンク挿入を助けてくれる「Amazon JS」プラグイン。出来ること、出来ないこと
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別サイトをセットアップしながら、アマゾンアソシエイト関連の記事を書いたり、ソーシャルボタンの記事を書いたりしています。
<ソーシャルボタンはボタンの中身、リンク作成、カウンター作成、ツイッターAPIについて(未公開)と言った記事で、アマゾンアソシエイトについてはまだ公開していません>
アマゾン・アソシエイトのリンクをアマゾンのサイトから持ってくるのは、結構面倒です。Joomla!では有料プラグインしかなくて5000円くらい出して購入したのですが、WordPressなら無料プラグインで結構イケます。
Amazon JSという日本の方が作って下さったプラグインを試しました。
アマゾン・アソシエイト
アマゾン・アソシエイト(英語名 Amazon Associates)は今や誰でも知っているほど知名度が高く、世界中で通販を展開している「アマゾン」が直営しているアフィリエイトサービスです。
アフィリエイトとクリック報酬型広告
Google AdSenseや忍者AdMaxなどのクリックされるとサイト運営者に報酬が支払われるサービス(クリック報酬型広告)と異なり、リンクをクリックした人が商品を購入して初めて報酬が支払われるタイプの成果報酬型広告です。(この成果報酬型を指してアフィリエイトと呼ぶことも多いです)
リンクをクリックした人が購入したかどうか、誰が設置したリンクを辿って購入に至ったのかを調べるためにCookie(ブラウザに保存される情報)を使います。
アフィリエイト広告は、報酬を支払うかどうかを決めるのが支払う側の事業者なので、購入されたかどうかなどが不透明な事が多く、「もっと稼げるはずなのに!」と不満が溜まりがちなサービスです。
アマゾン・アソシエイトのメリット
その点、アマゾンは透明性が高いと思います。クリック数の反映や購入されたかどうかの反映がしっかりしている印象です。
本人の購入は無効ですが、家族や友人が購入してはダメという制限も今のところないようです。
さらに、広告に載せられた商品だけではなくリンクをクリックした後に購入すれば関係ないものでも報酬が支払われます。これが最も大きなポイントです。
アマゾンは不動産以外ならほとんど何でも売っています。
アマゾンへのリンク
アマゾンで買う人いるのか疑問ですが、高価な買い物の代名詞、クルマまで売っています。
ポルシェです。リンク先のページでは10万円になっていたのですが、よく商品説明を見ると10万円のアマゾン価格は頭金で、残金540万円を別途請求します、だそうです。
世の中甘くありませんが、こんなことで良いのでしょうか?
クルマのことは置いておいて、アマゾンならリンクした商品そのものではなくても興味があれば買ってもらえる、サイト運営者側の収入になる、という点が優れています。
この点は楽天市場のアフィリエイトも同じです。
Amazon JSプラグイン
Amazon JSプラグインは、商品を紹介して購入リンクを付けるためのWordPressプラグインです。動作には、アマゾン・アソシエイトプログラムへの参加(無料ですが審査があります。何度か落ちた経験あります)とAmazon Product Advertising APIの登録が必要です。(無料です)
デキること
インストールして設定すれば、WordPressのエディタにボタン()が追加されます。ボタンをクリックすると、自サイト上で商品検索をしてリンクを作成出来ます。
リンクは大きく分けて2種類の貼り方があり、一つはタイトルテキストか画像だけを抽出した静的リンクにする方法、もう一つはAmazon Product Advertising APIを使って価格情報を含めて適宜取ってくる方法です。
Amazon Product Advertising APIを使った場合は、ファイルキャッシュを作ってくれるそうです。
デキないこと
単一商品のリンクを作成できるだけです。複数商品を羅列したり、関連商品をリンクさせたりということは出来ません。静的リンクを選んだ場合には、画像だけのリンクもしくは、商品タイトルだけのリンクになってしまいます。
アマゾン・アソシエイトの標準リンクは出力できません。
また、ソースコードを読めば出来ると思いますがキャッシュを保存しておく時間は選べません。
サイト上での検索は便利!
地味な機能ではありますが、自分のサイト上で検索出来るのはとても有り難いです。アマゾンのサイトだと、いらない情報がたくさん表示されるので、インターネット接続環境によってはイラつくことがありますが、これなら簡単にリンクを作成できます。
この機能だけでも最高ですね!
気をつけたい点
便利なプラグインではありますが、いくつか考えておかないとならない点があります。
API制限がキツイ
私のアソシエイトアカウントの売上が低すぎる、というのが根本的な原因ですが、Amazon Product Advertising APIは呼び出し回数の制限が結構キツイです。
私の場合は、公式に書かれているよりもずっと低い呼び出し回数でもよく止まります。どういうアルゴリズムで判定しているのかわかりませんが・・・。
Amazon JSプラグインでキャッシュをどのくらいの時間保持しているのかわかりませんが、たくさん貼ると価格情報が更新されにくくなるかもしれません。
静的リンクは厳密には規約違反
私の理解が間違っている可能性はありますが、(Product Advertising APIを利用した)静的HTMLリンクの作成は規約違反です。
表示された状態ではわかりませんが、アマゾンのページから作成したリンクとは違う構造になっていますので、ソースを見ればわかります。
規約違反だと書く理由は、APIを通じて取得したリンクを一時保存することは認められていますが静的リンクとして置いておくことは禁じられているからです。以下、規約の抜粋です。
(n) You will not store or cache Product Advertising Content consisting of an image, but you may store a link to Product Advertising Content consisting of an image for up to 24 hours. You may store other Product Advertising Content that does not consist of images for caching purposes for up to 24 hours, but if you do so you must immediately thereafter refresh and re-display the Product Advertising Content by making a call to the Product Advertising API or retrieving a new Data Feed and refreshing the Product Advertising Content on your application immediately thereafter. Unless otherwise notified by us, you may store individual Amazon Standard Identification Numbers (ASINs) for an indefinite period until the termination of this License Agreement. Notwithstanding the foregoing, if your application includes a client application, the client application may not store or cache Product Advertising Content. Upon our request you will, within three business days of our request, furnish us with a copy of any client application that includes or uses Product Advertising Content for the purpose of verifying your compliance with this License Agreement.
画像を含むURLリンクは24時間までしか保存してはいけないと書かれています。
ただ、価格情報や在庫情報を静的に書き込んでさえいなければ、閲覧したユーザーから静的リンクか動的に作成されたリンクか、判別するのは困難です。(商品タイトルが変えられた場合にはわかりますが、APIを利用した場合のアンカーテキストに制限はないので厳密には判別は不可能です。)
その点を踏まえて、商品名と商品代表画像以外の情報は載せられないようになっているのでしょう。また、CSSを使って動的リンクを整形できますがその際、価格情報の取得をした時間を書くことも求められていますのでCSSで消すのは止めましょう。
HTTPSのせいか、動作しないかも
早速、設置してみたのですが、サーバーの設定のせいか、HTTPSサイトだからか、ロード中のまま表示してくれません。設置するときのモーダルウィンドウの中ではきちんと見えるので、原因はわかりませんが・・・。
しばらく様子を見てみることにします。
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