CDNのクラウドフレアが2017年になって導入したAccelerated Mobile Linksを使ってみました。
サイトのPV(ページビュー)アップにつなげるのは難しそうですが、モバイルでのブラウジングが快速になりました。利用が広がってほしい機能です。
Accelerated Mobile Links
Accelerated Mobile LinksはGoogleが推進しているモバイルブラウジングの高速化メソッドAMP(Accelerated Mobile Pages)を利用する、さらに快適なモバイル生活を送れるかもしれないサービスです。
AMP(Accelerated Mobile Pages)って?
AMPは通信速度が速いとは限らないモバイル端末からも快適なブラウジングをできるようにするために開発されたページ表示方式です。ページの表示を遅くするJavascriptを大幅に制限しすっきりしたページ表示になります。
それだけだと単に飾り気のないページというだけですが、GoogleとTwitterがAMP用に作られたリンクがある場合にはAMPページをキャッシュして表示してくれるので驚くほど早い表示になります。当初は限られたニュースサイト限定だったものが一般サイトに拡げられたために多くのサイトで見かけるようになりました。
AMPというだけで表示が速くなりますが、Googleのキャッシュ以外ではそこまで早くありません。
AMPからの<a>リンクを高速に
Googleから表示されたAMPページは確かに驚くほど高速に表示されます。が、AMPのページから関連リンクを見ると、多くの場合AMPではない通常のページが表示されます。
クラウドフレアのAccelerated Mobile Linksの場合は、AMPページ内のリンクに対してリンク先にAMPがある場合にAMPページを表示してくれます。これが内部リンクだけではなく、クラウドフレア利用ドメインであればすべてAMPページを表示してくれるように書き換えてくれます。
Accelerated Mobile Linksの例
当ページの内部リンクならAMPに変換されていますが、外部リンクで適当なところはなかなか見つかりませんでした。
upwork.comというサイトはクラウドフレアを使用していて、さらにAMPページがありますので、リンクを貼ってみます。(2017/9現在有効)
<通常リンク>https://www.upwork.com/hiring/tag/google/
<AMPページリンク>https://www.upwork.com/hiring/tag/google/amp/
EmbedlyはAMP化されないのと、例えば当サイト内でもAdsenseの関連ページリンクは通常のリンクのままです。
クラウドフレア利用者の数と質による
Accelerated Mobile Linksはクラウドフレア利用者のAMPページに対してのリンクにしか作用しませんので、クラウドフレア利用者の数と質が高くなければ、内部リンク以外あまり役に立ちません。
クラウドフレアの効果が発揮されるのはサーバーが物理的に遠いときで、日本国内でホストされて日本国内に向けて発信されるサイトでは早くなるどころかむしろ遅くなります。
日本語で紹介しているブログは多いですが実際に使っているところは少ないのが現状なので日本国内では厳しいかもしれません。

520や522エラーで接続できなくなる時もあったりしてユーザーが離れてしまったのもありますし。私も一度はやめましたが、今回のAccelerated Mobile Linksを使ってみたくて再セットアップしました。今のところ快調です。Railgun良いですよ。(日本のサーバーでは無料では使えません)
もう少し利用者が増えると良いですね。
確かにすごいのだけれど
確かにすごいのですが、βバージョンなので、そのうち改善する余地はあると思いますが動作が不安定です。AMPのページがあっても、クラウドフレア上にAMPページがキャッシュされていないとリンクが更新されません。
キャッシュのメカニズムがどうなっているのかわかりませんが、あまり積極的に拾ってくれる感じはしません。
根本的な課題として「他サイトのAMPページを表示できるから何なんだ」という点が挙げられます。外部リンクの表示が遅くても自サイトには影響はない(むしろ、戻ってくるかもしれない・・)のです。自サイト内のリンクなら手動で書き換えるという方法もありますし、JoomlaのプラグインJAMPではプラグインがAMPページに誘導してくれました。

凄い機能だとは思いますが、流行らない気がします。
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