前々から気になっていたBluetoothの骨伝導ヘッドフォンを購入しました。一番実績がありそうなのはAftershokzですが15000円前後するので、消耗品的な使い方になってしまうヘッドフォンに払うのは躊躇われ、時点でKSCATの製品を選びました。
記事の内容
骨伝導ヘッドフォンのメーカー
例によって、日本のメーカーからはまともな製品が出ていません。アメリカのメーカーAftershokzか、中国メーカーから選ぶことになります。
Aftershokz
最も実績がありそうなブランドです。本部はアメリカにあるようですが、日本でもアマゾンを中心に販売されています。国内外の価格差が定価ベースならそれほど大きくないので、アメリカから個人輸入するよりはアマゾンで購入したほうが安い(し早い)です。
AfterShokz TREKZ TITANIUM 骨伝導 Bluetooth ヘッドホン – オーシャンブルー 【日本正規代理店品】AFT-EP-000001
2017年現在のフラッグシップ「TREKZ TITANIUM」は約15000円くらいからですが、アメリカアマゾンだと100ドル前後(定価130ドル)です。
ただ、アメリカでは、専用ポーチが別売りされていたりウェストバッグ付きのセットがあったりする他、TREKZ TITANIUM MINI(小サイズ版)が購入可能です。
音が良いのが特徴らしいで、実質上価格帯的にも競争相手がほぼないように思われます。
KSCAT
価格を気にしなければAftershokz一択だと思いますが、実際にはそうも言っていられません。次点としてはKSCATです。
KSCATは、ウェブサイトを見ると香港にあるメーカーっぽいのですが、本社が中国深センのようなので中華メーカーです。
http://www.kscat.hk/ch.php/Intro/about中国メーカーにありがちな、最新モデルが載っていて買えそうなのにどこでも手に入らないというモデルもありますが、日本で購入しても割増が少なく買いやすいメーカーです。
今回はフラッグシップらしいNICE5を購入しました。
KSCAT 骨伝導 ヘッドホン Bluetooth 4.1 ワイヤレス ヘッドセット 高音質 apt-X搭載 CVCノイズキャンセリング技術 ハンズフリー IPX6 防水 サイクリング スポーツイヤホン NICE5 (グリーン)
値段はぐっと抑えられて8000円弱でした。
「耳を塞がない」骨伝導のメリット
骨伝導ヘッドフォンは、「鼓膜を介さずに顔面の骨を通じて音を内耳に伝える」機能を重視した作りの音響機器です。
通常のイヤホン・ヘッドフォンと異なり、耳を塞がないため、周りの音を聞きやすいというのがメリットです。これは散歩やスポーツ時にはかなり大きく、音楽を聴きながらトレーニングするなら骨伝導がお勧めです。
KSCAT NICE5
アマゾンから購入したNICE5は、結構しっかりとした化粧箱に入っていて、いかにも期待させる感じです。
使い方
使い方は一般的なBluetoothヘッドフォンと同じで、スイッチボタンを長押しするとペアリング待機に入ります。
質感はいまいち
ウェブサイトでは艶のあるプラスチッキーな感じにも見えますが、内側の色が付いた部分は艶消しマットになっています。少し滑りにくくなっているような(少なくとも見た目的には)感じが好感が持てますが、デザインは黒を選んだとしても使う場面を選ぶと思います。
伸び縮みしない
ウェブサイトで見ているだけだと、いかにも伸縮しそうに思えますが、ソフトな素材ではありますが頭のサイズに合わせて長さを変えることはできません。
私は日本人としては、普通~若干大き目サイズの頭ですが、もう少し小さいほうが良いと思うので、東洋人の頭の形には少し大きすぎると思います。
ただ、伸縮する可動部があるとすぐに壊れる可能性が高いので、若干大きいのは玉に瑕ですが悪くはありません。
個体差の範囲だと思いますが充電アダプター部分の建付けが悪く、うまく充電プラグがハマりませんでした。何度か試したところ少し動いて刺しやすくなりました。
眼鏡にはフィット
通常の眼鏡であれば眼鏡の上から装用可能です。ただ、スポーツ用サングラスのようなハイカーブレンズは合わない場合がありそうです。
眼鏡をかけると頭が締め付けられていたい、という方には合わないと思います。
音は悪くない
音は思ったよりも良好ですが、普通のヘッドフォンやイヤホンと比べて聞こえる音がかなり小さいです。私はBluetoothヘッドフォンのボリュームをたいてい20-30%くらいで使用することが多いのですが、NICE5は80-100%でないと同じ程度に聞こえません。
静かな場所ではなんとか聞こえますが、人混みなどでは難しいように思います。
音漏れはそんなにないけれど・・・
誤解されがちですが、骨伝導ヘッドフォンも普通に音が出ています。耳の中に音を伝える代わりに、皮膚上で音を鳴らしているだけなので、必然的に音漏れします。普通に装着するよりも皮膚から話して耳の前に持って行ったほうが大きく聞こえます。
首にかけるとほとんど聞こえないレベルになりますが、イヤーパーツの外側ではしっかり聞こえるので、前後に立っている人には聞こえず隣の人には聞こえるはずですが、普通のオープンエアタイプのヘッドフォンよりは100倍ましです。