東京・大阪の在日本CloudFlareデータセンター

サイト運営

CloudFlareを使うとサーバーから遠方のアクセスに対して近い場所にあるデータセンターからキャッシュを送ってくれるため、アクセスが高速化するとされています。

私が現在使っているのはアメリカ国内にあるレンタルサーバーで、CloudFlareを使うことで日本から表示したときに許容範囲内の遅延で表示できるように努めています。

エラーが出る頻度が結構あるので一度CloudFlareの利用を停止していましたが、Accelerated Mobile Linksを使ってみたくて利用を再開しましたが、キャッシュが東京・大阪に二か所あるサーバーからではなく香港から送られてきています。

CloudFlareのデータセンター

クラウドフレアはキャッシュを分散して保存しておいてくれて、利用者からのアクセスに対して近いキャッシュからデータを配信してくれるサービスです。

データセンターは世界中の117か所に広がっていて、中国内陸部やロシア、カナダ、北アフリカはカバーされていませんが、アジア地域は中国沿岸部を含めて多くのセンターが設置されています。

日本にも東京と大阪の二か所にデータセンターが設置されており、クラウドフレアを利用しているサイトのキャッシュを日本国内のセンターから受信することができます。

逆に日本のサーバーに対して南アフリカからアクセスしたとしても、キャッシュされたデータは南アフリカから供給されるためサイト表示の高速化が得られます。

キャッシュされるサーバー

以前利用していた際は、当サイトを見ると大阪か東京のキャッシュから呼び出されていました。閲覧する地域によって選ばれていた感じです。アメリカに移動してサイトを表示すると、いる場所によって、バンクーバーだったり、シカゴだったり、ロサンゼルスだったり、ボストンだったりと、近いサーバーが選ばれて配信してくれていました。

が、今回利用を再開してみると、東京も大阪も利用してくれません。日本国内の何か所からアクセスしてみましたが、何度試しても香港のデータセンターから配信されるようになってしまいました。

Claireの表示、香港サーバーからデータが来ている

Claireの表示、香港サーバーからデータが来ている

日本の東京・大阪サーバーが停止しているかというとそうではなく、CloudFlareの公式ブログなどは日本国内から配信されます。

CloudFlareを使っていそうなブログをあちこち見てみましたが、私のサイトと同じく香港に接続しているサイトがほとんどで、大阪から配信されていたサイトを一つ見つけただけでした。ブログ以外では、Accelerated Mobile Linksで見たサイトは日本国内から接続されていました。

Just a moment...

遠くから配信される

このように、サイトの閲覧者から離れた地域から配信されることがあるのか、たまたまなのか確認してみたことろ、いくつか記事を見つけました。

Just a moment...

上記の掲示板スレッドでは、台湾からのアクセスに対してロサンゼルスから配信されるというユーザーが投稿しています。元のウェブサーバーが台湾にあるのかアメリカにあるのかわかりませんが、月20ドルのProアカウントにしても同じだったようです。

もっと高いプランならリクエストできる可能性は残っていますが、一般のユーザーには難しそうです。こうなってしまう理由は、データセンターのコストと帯域コストが地域によって大きく違うからだとクラウドフレアのブログで説明されています。

Bandwidth Costs Around the World
CloudFlare protects over 4 million Internet properties using our global network which spans 86 cities across 45 countries. Running this network give us a unique...

日本の帯域コストは書かれていませんが、アジア地域は北米の約3倍だそうです。香港、シンガポール、東京がメインのデータセンターだそうなので、できれば私のサイトも東京にキャッシュしてほしいとは思いますが、リクエストはできませんしいつ変更されるかもわかりません。

遅いとも限らない

バックボーンがしっかりと安定した回線であれば、実は香港でもそれほど遅くないかもしれません。最初のリクエストが届くまでの時間は少し余分にかかりますが、それでも北米よりは早いはずで、さらにRailgunを使ったとしても北米にあるウェブサーバーからのデータは必ず生じているからです。

日本のサーバーでは?

最近、新しくなったネットオウルのスターサーバー(旧ミニバード、ファイアバード、クローバー)を使ってみたのですが、クラウドフレアを使うまでには至らず、試用期間が終了してしまったので、次の機会に試してみたいと思います。

それほど遅くないかもしれませんが、日本のサーバーで香港やシンガポールから配信されたらさすがに使いたくありませんね。(海外からのアクセスが少ないならば)

日本のレンタルサーバーではクラウドフレアの公式パートナーはありませんが、三井物産の子会社MKIがクラウドフレアの販売を始めています。

「国内初」MKI、大手CDNサービスCloudflareのエンタープライズプランを提供開始 | MKI (三井情報株式会社)

日本国内での利用が広がる見込みで、東京サーバーを空けるようにしているのでしょうか・・・。海外サービスへのアクセスが簡単になるのは良いことですが、日本から直接契約できなくなるとか、独占になるのは避けてほしいですね。

気づいたら東京サーバー配信に

記事を作成した2017年9月ごろには香港のサーバーから配信されていました。最近、札幌・東京・大阪・名古屋のいずれからアクセスしても香港からだったので、日本にデータがキャッシュされていなかったのは間違いないです。

2017年10月に再度見たところ、東京サーバーから配信されるようになっていました!

ただ、上にも書いたようにどこのサーバーがキャッシュを保持してくれるかは、CloudFlareが決めることでリクエストできません。来月見たらまた香港に戻っている可能性もあり、コントロールできないのは辛いですが無料機能としては十分です。

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