ふるさと納税の家電製品群…

ふるさと納税

気づけば、2021年が終わっていました。ここ数年熱心に調べてやってきたふるさと納税ですが、1)返礼品の価格上限が30%に厳しく設定された、2)「地域産品」限定と厳格になった、ため電化製品好きの私からすると魅力の少ないふるさと納税制度になりました。

色々と残ってはいるものの・・・、毎年買い換えるようなものではない製品か、競合の海外製品を買う方が幸せな予感がする製品が多いです。

いくつかの事件

泉佐野

大阪府泉佐野市の除外訴訟で国が敗訴したという事件がありました。泉佐野市が非常にたくさんのふるさと納税を集めていた頃の状況から厳格になった新制度で除外されたこと、国からの地方交付税を減額されたこと、に対しての訴訟がありましたが、前者に対して最高裁判所が国敗訴の決定をして泉佐野市がふるさと納税を復活させました。

ふるさと納税訴訟、泉佐野市が逆転勝訴 最高裁判決
ふるさと納税制度の対象自治体から除外したのは違法だとして、大阪府泉佐野市が除外決定の取り消しを求めた訴訟の上告審判決が30日、最高裁であった。第3小法廷(宮崎裕子裁判長)は国勝訴とした大阪高裁判決を破棄し、決定を取り消した。泉佐野市の逆転勝訴が確定した。地方分権で国が制度の具体的運用を地方に委ねる場面が増える中、ルール...
お探しのページが見つかりません|京都新聞

復活はしていますが、以前のような非常に派手な感じはなく種類も絞られていると思います。ただ、ふるさと納税の「王道」である食料品を広く扱っているのに加え、タオルといった消耗品、寝具、ハブ空港の関西国際空港を有するため宿泊券も魅力的なので、全国一位になる力は秘めている自治体だと思います。

都農町

宮崎県都農町の「宮崎牛切り落とし1.5kg 10000円」という返礼品が発送トラブルになった挙句、30%ルールを超過したとしてふるさと納税の対象から2年間外されることになりました。

ふるさと納税、宮崎・都農町を除外 返礼品が「3割基準」超過―総務省:時事ドットコム
総務省は14日、宮崎県都農町がふるさと納税の返礼品は「寄付額の3割以下」とする基準を超過したとして、制度の対象から除外すると発表した。18日から2年間指定を取り消し、同町に寄付をしても税制優遇を受けられないようにする。

楽天で検索しても、一番安いところで送料込み1kg 5000円程度で売られています。近隣の都城市は1kg 15000円で出しているので都農町は破格だったことがわかります。

返礼品を掲載した時には3000円を切る調達価格だったはずが数量オーバーで別の調達先になって8000円前後になってしまった、ということらしいのですが、送料や手数料等考えたら赤字ですよね・・・。数量制限に失敗したなどが原因になっていたようです。

2022年1月18日から制限されるのですが、記事執筆時には「緊急支援品」が出ています。

普通の販路でも1.5kg 3000円以上では売れると思うのですが…、都城市よりも少し少ないか微妙なところで設定されて出ています。

自治体が買い上げるつもりでいた生産者的には、いきなり注文が飛ぶのは最悪ですよね。(買い叩かれてなければ)

ふるさと納税のルールが・・・

農産物、海産物、畜産物に共通する点ですが、一般消費者が手にする価格と生産者が販売する価格が大きく異なることが多いです。保存がきかなかったり、重量が重いので輸送費がかかったり流通経路が複雑だったりと色々あるとはおもいますが、ふるさと納税では自治体の調達額が30%までというルールなので、家電製品と比べてお得感が圧倒的に高くなりがちです。転売の危険性も低いので、非常に良い返礼品ですよね。

私も数年前から食料品を多くいただいています。

残っている家電品

炊飯器

炊飯器は熱器具なので、海外製を使うのはかなりリスキーなのと、日本仕様の炊飯器は在外邦人にしか求められていない(個人の感想です)ので、主に日本国内にしか売れない日本の炊飯器は海外製品がほぼ入ってこられない領域だと思います。(海外仕様の炊飯器を販売してくれている象印は大好きです)

なので、炊飯器は基本的に国内メーカーなので、ふるさと納税の返礼品としてもより取り見取りです。

カメラ

日本は、世界に誇れる(と、まだ思える)Canon、Nikonがある上、カメラの心臓部CCDのトップメーカーSONYも日本のメーカーです。

ふるさと納税にも多数あるのですが、問題は、

  1. 単価が高い
  2. カメラはスマホの時代に・・・

の2点で、なかなか手が出せるものでもないです。

掃除機

日立とアイリスオーヤマ製のものは残っていますが、ロボット掃除機のルンバとかブラーバ、ウィンボットといった製品がありません。ポータブルでも人気のありそうなマキタは日本ブランドですがふるさと納税には残念ながらありません。とはいえ、他の家電品よりは残っている気がします。

空気清浄機

空気清浄機も大手家電メーカー製のものはアイリスオーヤマしか見当たりませんが、デザイン系家電のCADOがあったり、新興メーカーのいろいろなものがリストアップされていますので豊富です。ただ、いわゆる空気清浄機ではなくオゾン発生器系統のものがかなり多いので、そちらを探していない場合は注意が必要です。

消える寸前の返礼品

エアコン

エアコンも日本仕様製品の代表格ですが、「コロナ」のエアコンとアイリスオーヤマがあるくらいです。十分ではありますが、よく宣伝しているブランドのものがないですね。

冷蔵庫・洗濯機

冷蔵庫・洗濯機は日本の住宅に「設置場所」が設定されているため、日本仕様の製品を買うことが多いと思います。どちらも海外からの輸入品に押され始めている分野で、かっこいいなと思ったら、ハイアールのブランド「AQUA」だったり、「LG」だったりします。LGとかは日本で販売する気がそれほどないのか、ブランド戦略なのか大きくて高価な冷蔵庫を販売しています。

ふるさと納税には、アイリスオーヤマくらいしかありません。

オーブンレンジ

こちらも、アイリスオーヤマ製品以外は消滅しています。数年前にはいろいろなメーカーがあったのに・・・。

パソコン関連は結構あり

Lenovo ThinkpadやNEC、Fujitsuといった国内生産もしているメーカーや、マウスコンピューター、Epson、Iiyamaといった国産ブランドのパソコン、BuffaloやIO-Dataの周辺機器などはしっかり残っていて嬉しいですね。

ただ、カメラと同じく30%が厳格になったためか、(製品価格があまり下がっていないパソコン本体は)以前より寄付金額が3割から4割アップになっているような印象で、価格の落ちやすいためかそれほど高騰していないストレージや消耗品類と比べると食指が伸びにくいかもしれません。

やっぱり食料品が一番かも

個人的には電化製品を応援したいですが、コストパフォーマンス的には圧倒的に食料品ですね。個人的には野菜と果物、卵の定期便をお願いしたのと、一昨年にお願いした米がまだ残っています。

肉が好きな人は肉でもいいとは思いますが、「返礼品の品質が良くない」というトラブルがままあるようですので要注意です。野菜の場合、見たことのない野菜とか、我が家では使い勝手がよくない野菜(ゴボウとかフキとか)が結構来るので面白くもありますが無駄になることも多いです。

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