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ふるさと納税では寝具も人気カテゴリーの一つだと思います。掛け布団のふるさと納税返礼品も多く出品されていますが、違いはなかなか分かりません。
そもそも、羽毛布団自体がわかりにくい製品で、「羽毛布団 詐欺」で検索すると結構出てきます。カタログスペックの見方も含めて書いていきます。
掛け布団の簡単な見方
おすすめとしては、化繊の掛布団にするか、ゴールドラベル付きの羽毛布団です。
羽毛か羽根か、化繊か
まず一番重要なのが中綿の素材です。羽毛は「ダウン」で羽根は「フェザー」です。水鳥の毛であるのは同じですが、ダウンはいわゆる羽根の部分ではないところから取られたもので丸い羽で、羽ペンで使われている形のものはフェザーです。
間違えやすいのが、羽毛布団は中綿の50%以上がダウンで、羽根布団はダウンが50%以下であるという点です。羽毛布団にもフェザーは含まれています。ダウンとフェザーでは、ダウンのほうがより温かさを保ちやすく、長持ちで、高価です。
「羽毛布団」といっても、ダウンの含有量が50%から90%まで大きく異なるため、内容量をよく見ましょう。
化繊は最近はかなり温かいものも出てきていて、私は結構好きで使っています。化繊のメリットは、
- 家庭で洗濯できて乾かすのも楽
- 湿っても性能が落ちにくい
- ダニが若干わきにくい(洗えることも含めるとかなり)
- 水鳥を殺さなくて良い
湿っても性能が落ちにくいのは、あまり家庭用布団では関係ないかもしれませんが、汗かきの人がすごく寒いところで眠るときは場合によっては違いとして現れるかもしれません。私は家でも化繊を使っていますが、キャンプ用品の寝袋は結構かさばるのですが(ダウンのほうが軽くてコンパクトに収納できる)テント内で寝袋が濡れて冷たくなることがないので好きです。
変わり種で、羊毛(ウール)の掛け布団もあります。羽毛より重いものの、洗えることは洗える材質で、値段も安いのは良いですね。使ったことはないので評価できません。
ダウンパワー
ダウンジャケットにはよく書かれているフィルパワーと似たようなもので、ダウンが膨らむ力を表しています。フィルパワーとダウンパワーは相互に変換できます。
以前の試験方法(USA法)は、ダウン28.4g(1オンス)を内径248mm(9.75インチ)の円柱の容器にいれて、68.5gの荷重用円盤を載せた状態の体積を表していたとのことです。内径の差は無視するとして、28.4gと30gの差(プラス5%)と68.5gと94.3g(マイナス72.7%)の違いを比べると、USA法1000fpは、1000×105%×72.7%となるのでIDFB法なら763fpとなります。USA法1000fpは、IDFB法763fpであり1250立方センチです。1250立方センチ÷30gで417dpとなります。この数値ならあり得ます。600fpは約327dpのことです。寝具としてはあまり良くないレベルです。IDFB法のフィルパワーに0.546をかけるとダウンパワーに換算できます。(フィルパワー羽毛の品質基準値)
結構良いダウンジャケットに入っているダウンが900フィルパワーとかなので、それと同じ羽毛なら490ダウンパワーになります。
日本メーカーのものであれば、高品質な羽毛布団にはマークが付けられています。
生地のキメ細かさ、縫い方
デニールという数字が大きいほど、細い糸で作られた生地で、手触りが滑らかで中綿が出てきにくくなります。また、全部一体型ではなく、小さい区画に分けて作られたもののほうが、長持ちしやすく、偏りが起こりにくく使いやすいです。
アレルゲン防止やダニ防止を謳う生地もあります。
高価な生地のほうが布団が長持ちしやすいですが、それでも羽根や羽毛が出てくるようになったら寿命です。新調も良いですが私のお勧めは、オフシーズンに打ち直しサービスを受けることです。ダウンを洗浄して劣化したものを除き、足りない分を足してくれます。足される分そこそこのお値段がしますが、結構いいです。
ダック、グース、マザーグース
中に入っている羽毛を取ってきた鳥の種類でも分類はありますが、ダウンパワーが書いてあるならばそちらを優先と思います。
ダックより、グース、さらにマザーグースが高価で、少ない量で温かいです。グースのほうが臭みが少ないようです。
ふるさと納税の掛け布団
シングル、セミダブルあたりはかなりいろいろ選べます。ダブルになると少し減り、クイーン・キングは選べる種類はほとんどなくなりますが、ふるさと納税でいただける高級羽毛布団の中にもクイーン・キングサイズもあります。
楽天ふるさと納税、ふるさとプレミアム、ふるなび、ふるさとチョイスで検索するのが良いと思います。各サイトの違いは以前記事にしました。

本当にごく一部の例外を除くとどこのサイトを使っても寄附金額は同じですが、寄附を行った人にもらえる仲介サイトからのポイントが違うので、私はまず「楽天ふるさと納税」で、楽天のポイント上限額に達しそうな月は「ふるさとプレミアム」、「ふるなび」、で探します。
これは、と思うものを書いていきます。
エアウィーヴ ハイパーダウン
敷布団が有名なエアウィーヴが出している化繊の掛布団です。私も使っていますが、かなり温かいです。
ただ、「エアウィーヴ」が出しているだけでエアウィーヴではありません。エアエイーヴだと通気性が良くて寒くなっちゃいますので、たぶん。中綿は非公表です。
薄くて安いバージョンのハイパーダウンコンフォートは中綿が「テンセル」と書かれています。会社・工場の所在地の愛知県幸田町と、他の自治体でも出しているところがあります。
細かく選べる山梨県都留市
ダウンのグレードを最上級から高級まで、サイズもシングルからキングまでそろっている山梨県都留市のふるさと納税はよさそうです。
エシカルダウン
目を引くのが、広島県福山市の会社で開発されたという人工羽毛「エシカルダウン」の掛け布団です。「エシカルダウン」は化繊なので、水鳥を殺してとるダウンより「エシカル(倫理的)」というネーミングですね。ハイパーダウンとどちらが良いか、使ってみないとわかりませんが、圧倒的に価格が安く手に入れやすいです。ハイパーダウンの22万6千円だと、年収少なくとも1200万円の世帯になるので。

エアウィーヴハイパーダウン・シングルの中綿が1.3kg、本体重量2.1kgのところ、エシカルダウンのシングルは重量1.4kgだそうです。同じ位温かいのであれば革命的ですね。
あと、注意点としては、ハイパーダウンは生地が綿100%ですが、エシカルダウンは25%ポリエステルが混ざっています。
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