アンドロイド端末のリストアに使うファイル

ClockworkModのサイト モバイル

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Android端末は動かなくなった時、iPhoneよりも有料サービスに頼らなくても自分で回復できる可能性が高いです。

リカバリーモードで「工場出荷時の状態に戻す」方法以外では、外部から何かのファイルをインストール(フラッシュ)する必要があります。

必要なファイルについて書いていきます。使わずに直る場合もありますが、リストしておきます。

Android OS

Android OSは、Googleが開発しているオープンソースのオペレーティングシステムです。オープンソースなので元のファイルが公開されていますが、アンドロイドスマートフォンやアンドロイドタブレットは、端末ごとに異なるハードウェアを使っています。

Android OS自体はオープンソースでも、使っている端末に合わせてカスタマイズされたシステムが公開されていることは稀です。

それでも、誰かがカスタマイズしたシステムが大抵出回っていて、ROMとかファームウェア、と呼ばれる.imgファイルとして入手できます。

これらのカスタマイズされたファイルは本当の意味で元の状態に戻すわけではありませんので、どうしても必要な場合は事前に自分で用意しておいたファイルか、同じ端末から取り出したファイルを使います。(ネット上に公開されているものは、本当に同じ端末からのファイルかわかりません。)

体系的に作っているのがClockworkModで、古いものから最近の人気機種まで揃っています。

ClockworkModのサイト

多くの機種に対応していますがここにない機種の場合、XDAdevelopersフォーラム

カスタムリカバリー

前の記事「アンドロイド携帯が起動しなくなった、リストアするまでの手順」でも書いていますが、標準のシステムリカバリーでは「標準の」システムファイル以外を書き込むことができません。

端末から抜き出したシステムファイルや、メーカーから入手した最新版のシステムファイルですら例外ではなく、事実上端末に残ったシステム情報を復元する「工場出荷状態に戻す」ファクトリーリセットしかできません。

ファクトリーリセットで問題ないこともありますが、端末に残ったシステムファイルが壊れていると回復できません。

そこで必要になるのが、カスタムリカバリーといわれるツールです。端末の起動領域にインストール(フラッシュ)するか、Fastbootツールでパソコン上のカスタムリカバリーを使って起動させて使います。

バックアップ

カスタムリカバリーを使うと、端末のフルバックアップを作成することもできます。そのファイルをパソコンなどに保存しておけば、リカバリーに使うこともできます。

入手できるカスタムリカバリー

Android用のカスタムリカバリーは3種類あります。

  1. ClockworkMod Recovery(通称CWM)
  2. PhilZ Touch Recovery(通称PhilZ)
  3. TeamWin Recovery Project TWRP(通称TWRP)

CWMとPhilZは、標準のシステムリカバリーに近い見た目をしています。名前にあるとおり、PhilZはタッチ操作に対応していますが、CWMでもタッチ操作できるバージョンもあるようです。この二つは操作性、機能など非常に似通っています。

TWRPは見た目が先進的で扱いやすいカスタムリカバリーです。そう何度も使うものではありませんが、お勧めです。

GoogleApps(gapps)

メーカーからダウンロードできるAndroid OSや、実際の端末から抜き出したAndroid OSには通常必要ありませんが、Clockwork ModなどからダウンロードしたAndroid OSはGmailやGoogle Map、Google Play Storeが使えません

さらに、他の端末から取り出したりパソコンでダウンロードしたアプリファイル(APKファイル)をインストールしても作動しません

公開されているカスタムROMの中には、最初から使えるものも時々ありますが、多くはありません。

その理由は、Android OS自体はオープンソースですが普通のアンドロイド端末で使えるGoogleのサービスはオープンソースではないためです。

Googleのサービスを使うためには、GoogleApps(gapps)をカスタムROMと別にフラッシュ(インストール)する必要があります。

作成元、公開元によって含まれるアプリが違いますし、ビルドが違うために挙動が違う場合があります。使ったことがあるのは下記の4つのうち3種類です。

TKruzzeバージョン

一番良い気がします。もともとのGoogleバージョンに忠実、らしいですが詳細はわかりません。

ウェブサイトはTK Google Appsです。

Cyanogenバージョン

Cyanogenが公開しているバージョンです。次のバージョンはこのCyanogenバージョンのバグ修正版のようです。

入手できるのは、CyanogenのGoole Appsサイトです。

bpear96バージョン

フェイスアンロック機能を追加したgappsです。しばらく使っていました。悪くはありませんが、足りないアプリがあるとつらいです。

入手先は、bpear96のファイル置き場などです。

Deltaバージョン

Cyanogenのファイルをバグフィックスしたもののようです。アプリごとにばらばらのファイルとして入手できるので、余計なものを入れたくないときにはお勧めです。一方、後で何を入れたのかわからなくなるという問題もあります。

入手先は、XDAdevelopersフォーラムのDelta Gappsスレッドなどです。

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