久しぶりにAndroidのADBドライバーをインストールしようとしたら躓きました。メインノートパソコンとしてつかっているThinkpad X1 CarbonがWindows 10になっているため、ドライバーのインストールポリシーが厳しくなっているせいのようです。
記事の内容
署名のないドライバーインストールをする方法
参考にさせていただいたウェブページはこちらです。
- Windows10で署名なしドライバをインストールする方法/テストモードにする方法(ぼくんちのTV別館)
Googleのドライバーandroid_winusbをインストールする方法
まず、以前書いた記事のようにAndroid SDKをインストールしてGoogle USBドライバーをダウンロードします。
ハッシュがない
インストールを試みて、できた場合にはそれで終わりなのでこの記事は不要です。他のドライバーでもWindows 8以降に対応を謳っていないものは同じ作業をすればインストールできると思いますが、非対応ドライバーのインストールは自己責任でお願いします。
この記事の対象は、インストールしようとしたときに、署名がないドライバーをインストールするかどうかを尋ねるダイアログがでずに、代わりに
指定されたカタログファイルにファイルのハッシュがありません。ファイルが壊れているか、改ざんされた可能性があります。
デバイスの製造元がわかっている場合には、そのWebサイトのサポートセクションでドライバーソフトウェアを検索してください。
という意味の分からないエラーが出た場合です。この「ファイルのハッシュ」というのが「署名済みドライバー」という意味なのだと思いますが、わからないですよね・・・。英語版でも同じようにハッシュが~と出るので意味が分からないのは翻訳のせいではありません。
セキュアブートをOFF
Windows上だけでは署名のないドライバーをインストールする設定を完遂できない場合があります。それがUEFIセキュアブートの設定で、これが設定されているとセキュリティに関わる設定をWindows上からいじることができなくなります。
逆にいうと、この設定をいじることはセキュリティの低下につながるので、終わったら戻しておきましょう。
セキュアブートで起動しているかどうかは、「msinfo32.exe」を起動してみると「システムの要約」に表示されています。

設定後の状態。セキュアブートは無効になっている
再起動中にBIOS設定画面を起動
パソコンを再起動もしくは一旦電源を完全に落として再起動します。再起動の際、機種・搭載BIOSによって異なりますが、メーカー製のパソコンの場合はメーカーやブランドのロゴが表示される画面が表示されると思います。自作やBTOパソコンではマザーボードのメーカーだったり、BIOSメーカーの作った画面が表示されます。
ロゴが表示されている間、もしくは入力を受け付けている間(通常1秒程度)に特定のキーを入力するとBIOSの設定画面に移行します。この間にキー入力をしないと通常起動になるので、やり直しです。
入力するキーは、ロゴの下に表示されている場合もありますが、ないときもあります。ThinkPad X1 Carbonの場合は「ENTER」でしたが、「F1」「F8」「F5」「DEL」などのキーが入力キーとして設定されています。
設定によっては、そもそも入力を受け付ける時間がゼロになっている場合もありますので、ない場合にはWindows上から起動設定をして入力を受け付けるようにしておきましょう。
再起動メニューからUEFI設定画面を起動
上手くいかない場合、Windows上からBIOS設定画面を起動できる設定ができる場合があります。Windowsで「再起動」を「SHIFT」キーを押しながら押し、「トラブルシューティング」、「詳細設定」をクリックすると「UEFIファームウェアの設定」が表示されますので、クリックして再起動をするとBIOS設定画面に移行します。
セキュアブートOFF
BIOS設定画面が起動したら、セキュアブート、セキュリティの設定などでセキュアブートをDISABLE、OFFなどに設定して再起動します。
テストモードに設定して再起動
Windowsをテストモードで起動するようにします。
管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、
bcdedit /set TESTSIGNING ON
と入力すればOK。元に戻す方法
bcdedit /set TESTSIGNING OFF
ドライバー署名の強制を無効にする
次に、署名がないドライバー(今回のGoogle Android winusbドライバーなど)をインストールできるようにWindowsを設定します。
参考ウェブサイトの「3-2.「ドライバー署名の強制」を無効化する(通常操作)」を参考に設定します。手順は、
- Windowsの再起動メニューを表示させる(SHIFTを押しながら再起動する)
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」をクリックして、Windowsの設定を変えられるようにして再起動する
- 再起動すると「スタートアップ設定」が表示されているので、「7.ドライバー署名の強制を無効にする」を「7」を押すことで選ぶ
- 再起動が終わると、ドライバーがインストールできるようになっている、はず