普通にWindowsパソコンを買うとついてくるキーボードは、日本語配列です。テンキーもついているフルサイズキーボードの場合、日本語配列では109キー、英語配列は104キーが標準です。
日本語配列と英語配列の違い
サイズは同じでキーの数が違うので、核になる、文字キーの配列以外は結構違います。文字キーの部分は、基本的にはQWERTY配列で共通です。
<日本語配列>半角・全角キー、かな変換キー、変換キー、無変換キー
日本語配列キーボードの特徴は、左上にある「半角・全角・漢字」キー、ピリオド・カンマの下あたりに配置される「カタカナひらがな・ローマ字」キー、スペースの右の「変換」キー、スペースの左の「無変換」キーです。
これがあるために日本語入力システムのON/OFFが誰にでもわかるので、日本語環境でのキーボード入力に長く広く使われてきました。円マーク(¥)も日本語キーボードにしかないので、併せて5つのキーが日本語キーボードに追加されており、日本語109キーボードとほぼ同等の英語キーボードは104キーボードです。
記号キーの配置が大きく異なる
これは試すしかないのですが、記号キーの配列が大きく異なります。同じなのは、カンマ(、/,)、ピリオド(。/.)、スラッシュ・テン(・)、エクスクラメーション(!)、シャープ(#)、ドル($)、パーセント(%)、セミコロン(;)です。日本語キーボードには、円マーク(¥)がありますが英語キーボードにはなく、バックスラッシュ(\)で入力できるはずです。
スペースが英語配列のほうが大きい
好みですが、英語配列ではほとんどの場合、スペースキーが大きいです。
ENTERが日本語配列のほうが大きい
これも好みですが、日本語配列のほうがENTERキーが縦に大きいです。横幅は英語キーボードのほうが大きいものが多いです。
使い心地の違い
日本語キーボードのほうを長年使ってきたのですが、英語キーボードのほうが優れた点があるため、最近は英語キーボードを好んで使っています。
- 誤タッチによる「かなロック」がない
- コロンとセミコロンの打ち間違いがない
- SHIFTを使わなくてもイコール(=)が打てる
- スペースキーが大きく打ちやすい
- 日本語キーボードが使えないときがある
- バックスぺースが大きく打ちやすい
- かな表示がなくすっきりしている
この4点が英語キーボードの気に入っている点ですが、特に重要視しているのは「1.誤タッチによるかなロックがない」点てです。
かなロック
ローマ字入力を主にしている人にとっては、かなロックは鬼門です。かなロックになってしまうと、いつもマウスカーソルを言語バーにあててカチャカチャと戻していました。知らなかったのですが、かなロック固定のモードをOFFにできるようです。

「ALT+かな」キーでかなロックになってしまうようです。
そんなキー押さないよ!と思わなくもないですが、私は結構頻繁にやってしまいます。ALTとかなキー、よく見ると隣り合っています。
とりあえず、英語キーボードを使い始めたのは、かなロックがめんどくさいという点が大きいです。最近は、英語キーボードに慣れてしまって、日本語キーボードを使うと特に記号キーの打ち間違いが増えてしまうようになりました。
コロンとセミコロン
URLを打つときとごくたまに使うだけのコロンとセミコロンですが、全角表示ならまだしも、半角表示だと区別がつきにくいです。英語キーボードならセミコロンが標準で、SHIFTを使うとコロンということが分かっているので、打ち間違いが減ります。
イコール、スペース、バックスペース、ENTER
エクセルの関数入力などでよく使うイコールが、SHIFTしなくても打てるのが便利です。後は、好みだと思いますが文字変換でよく使うスペースが大きく打ちやすいのはかなり良いです。バックスペースも大きく指が届きやすくて良いです。
ENTERキーについては、小さくて打ちにくいという説もあるようですが、そもそも英語キーボードでも(省スペースキーボードを除いて)大き目に作られていて、それほど打ちにくいとは感じません。また、使用頻度も文字変換後は変換候補が出たらそのまま次の文字を打てば確定されるのでそんなに苦になりません。

強制的に英語キーボードモードになることがある
めったに起こらないのですが、日本語キーボードを使っていても、強制的に英語キー配列を使わわないといけないときがあります。Windowsを起動できる前の状態で止まってしまった場合などです。結構記号を入力しないといけないので、かなり戸惑います。
マイナーですが、英語の試験TOEFLは、世界共通で英語キー配列で受けなくてはいけません。が、日本では日本語キーボードしか置いていません。それなのに英語キー配列強制で日本ユーザーにはかなりハンデになっているのではないかと思います。英語入力だと、コロン(:)とかセミコロン(;)、アスタリスク(*)、ダッシュ(’)、ダブルクォーテーション(”)を結構使うので・・・。
iOSのおかげで使える人も多いかも?
不特定多数の人が使うようなコンピューターには、日本では向かないです。が、今度職場に英語キーボードを導入してみようかと検討中です。このところ、MAC界隈だと英語キーボードが多かったりしますし、iOSのソフトウェアキーボードが英語配列だったり、iPadにハードウェアキーボードを接続すると日本語配列キーボードでも英語配列を使用しなくてはいけなかったりということがあるので、英語配列に慣れている人も増えているかもしれません。
iPadの件も、英語配列キーボードに切り替えた理由の一つです。
入手性が悪い・・・
とはいえ、英語キーボードの入手性は日本国内では良くないです。ネットで探すとメカニカルキーボードは英語配列も結構ありますが、家電量販店はともかくとしてパソコン専門店でもほとんどおいてありません。
さらに、ケーブルに煩わせられなくて便利な無線キーボードには、日本の技適マーク取得のものがほとんどなく、電波法を気にするとほぼ有線キーボードしか選べないということになってしまいます。
ロジテックのものであれば、技適マークがついているという話もあったりします。

ただ、日本のamazonで例えばMK270を見ると、日本語版は3000円弱なのに英語版は7000円近いんですよね。。
この差を払いたいかというとちょっと何とも言えないので、ほかのメーカを探そうということになるのですが、なかなかロジテックのキーボードにコストパフォーマンスでかなうキーボードは見つかりません。
コメント