公開を今や遅しと待っていた、PHP 7.0対応されたJoomla!の新バージョン 3.5.0が2016年3月21日に公開されました。
このところ、リリース候補版が何度も公開されていたので、とうとう出たかという感じです。
Joomla! 3.5.0
Joomla! 3系の最新バージョン 3.5.0はマイナーバージョンアップですが、高速化したPHPのメジャーバージョンアップPHP 7.0に対応した他、幾つかの機能が追加されています。
新機能
- PHP 7への対応完了
- カテゴリブログでランダム表示に対応
- 記事内で個別モジュールを呼び出すことに対応
- 標準エディタ上で画像のドラッグアンドドロップに対応
- 匿名データ収集
が新しい機能です。カテゴリブログのランダム表示は場合によっては使える機能です。記事内でのモジュール呼び出しは、NoNumberの拡張機能で今までもできていましたが、コアレベルで対応できるようになりました。少し動作が早くなるといいですね。(NoNumberの拡張のほうが少し高機能です)
また、標準のTinyMCEエディタ上で画像のドラッグアンドドロップに対応しました。が、TinyMCEはコードが汚れるのでJCEやArkEditorを使っていますので、今回は関係ありません。
匿名データ収集は、Joomla!を3.5.0にアップデートした後管理画面にアクセスすると、匿名データをサーバーに送ることを許可するかどうか、確認画面が出ますので、「はい」「今回だけ」「しない」を選びます。英語サイトでは出てきましたが、日本語サイトでは出てこないような気がします。
エラーは?
とりあえず、問題なく動いています。が、PHP 7にスイッチしてみたらエラーがあちこちで起こります。
大きな問題ではないですが、depreciated(非推奨、いずれ削除)の警告が大量に出てきます。内容は、クラス名と同じ名前のメソッドがあること、です。これまで標準的だった方法ですね・・・。多くの拡張機能で警告が出てきます。
一部の拡張機能は動いてくれませんでした。
速度は?
PHPに更新してみたところ少し速度上昇が見られ、サーバー応答時間が1.6秒から1.3秒になったサイトがありました。
ただ、PHP 5.5のopCacheを導入してからほとんど同じスクリプトなのにサイトによって速度が大きく違ったり、測定ごとのバラ付きが大きく(時々大きく遅い時がある。多分キャッシュの更新時?)なりましたので、本当に早くなったのかはまだ微妙です。
- サイト1(Joomla!):0.2秒以下→0.2秒以下
- サイト2(Joomla!):1.6秒→1.3秒(最遅時3.5秒)
- サイト3(WordPress):0.21秒→0.21秒(最遅時1.2秒)
すべて同じレンタルサーバー上に乗せてあり、同じようにopCacheを使っています。(よくある推奨設定はサーバー側で弾かれるので少しメモリ量が少ないです)
PHP5.6に戻した
何となく早いかな、というレベルなので良い点もありますが、少しだけ様子見しようと思います。
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