JoomlaのSEF URLが2017年9月末にアップデート3.8.0で、WordPressに比肩するものを選べるようになりました。
SEF URLはサーチエンジンフレンドリー(Search Engine Friendly)なURLのことで、WordPressのパーマリンクのようなものです。
サーチエンジンフレンドリーURL
WordPress
WordPressの場合は、特に設定しなければ
https://サイト名/年/月/記事番号(もしくは記事エイリアス)
のようなURLになりますが、パーマリンクを設定していなければ
https://サイト名/?p=記事番号
という人間から見ても何も意味のないURLになるため、サイト構造に合わせてディレクトリを作ったり、URLを見ると内容がわかるようなパーマリンクを設定することが多いです。
今までのJoomla
Joomlaの場合、SEFを設定しないとかなりひどいURLになります。
https://サイト名/index.php?option=com_content&view=article&id=14&catid=8&Itemid=136
こんな感じで、記事コンポーネントを記事(article)ビューで表示し、カテゴリは8番、記事番号は14、といった具合です。
SEFを設定していても、メニューなどをいじっていなければ、
https://サイト名/component/content/article/14-記事エイリアス
だったり、
https://サイト名/8-カテゴリエイリアス/14-記事エイリアス
だったりと、どちらのURLでも同じページが表示される上に、カテゴリ番号が違ってもカテゴリーのレイアウトが選択されるだけで記事は表示されます。さらに悪いことにカノニカル設定を自分でいじっていなければ、どんなURLで表示しても、表示したURLに対してカノニカルタグがつけられてしまいます・・・。
対策は、
- Aimy Canonicalその他のプラグインを入れる
- コンテンツコンポーネントを改変する
- CCKのFlexicontentなどを使う
がありました。が、Joomlaの最新バージョンで大きな変化がありました。
Joomla 3.8.0
2017年9月17日に公開されたJoomla 3.8.0の新機能の一つが
-
New Routing System – The new routing system gives users more control over their URL structure, including the often requested ability to remove IDs from URLs
でURLから記事IDを抜くことができるようになるものです。後方互換性がなくなるので、自分でアクティベートしないと有効になりません。
管理メニューから「オプション」→「記事」→「統合」にあるURL RoutingをStableからExperimentalに変更することでRemove IDs from URLsを選択でき、JoomlaのURLからカテゴリーIDと記事IDをなくすことができます。
利点は明らかで、URLを短くわかりやすくできるので見栄えが良くなるのとSEOに役立つ可能性もあります。逆に欠点としては、エイリアスを変えたら手動でリダイレクトしてあげないと検索や外部のリンクからのアクセスを逃してしまうことが挙げられます。
URLに余計な文字列を減らしたほうがSEOに良さそうではあるので、これからJoomlaサイトを作るなら是非有効にしたいオプションです。

まだ本格的に使っていないので、別ルートからアクセスされたときにカノニカル設定がどうなるのかは未検証です。長らく修正されていなかった点なので直してあって欲しいですね。
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