買い切り型クラウドストレージ比較(2022年11月)

クラウド

以前使っていたクラウドストレージのSugarsyncやHubicは既にサービス終了してしまっています。最近は、自分で作成した文書はOneDrive、Gmailで受け取ったファイルはそのままGoogle、写真はAmazon Photosに保存しています。動画は保存先がありません。

前々から気になっていた、買い切り型クラウドストレージをブラックフライデーセールを機に購入したいと思います。

クラウドストレージ

サブスクリプションプランで月額・年額料金を支払うプランはGoogle Drive、Microsoft OneDrive、Amazon Cloud Driveと超大手テック企業の他、黎明期からある「DropBox」、「Evernote」も健在です。使ったことはないですが、「Box」もありますね。

他に、デバイス限定のApple iCloudを始めとしてスマホメーカーも独自ストレージを展開しているところがあります。

サブスクリプションプランは一か月ごとの利用料は然程高くなくても、なんだかんだと種類が増えると高額になりがちですし、特にネット上のサービスは使わなくなってもキャンセルを忘れているうちにどんどん課金されることが良くあります。本人の死後にキャンセルするのが大変だという話もちょくちょくあります。(中小の業者では、本人でないとキャンセルできないと言ってくる会社があるようで)

デジタル遺品とは? 自分の死後、ネット口座やサブスク、SNSのアカウントはどうなる?
ネット口座の金融資産、ブログやSNSへの投稿やいいね、思い出の写真や動画たち……。 「もしも自分が亡くなったら、これらのデータの扱いはどうなるんだろう?」と考えたことはありませんか? このような「デジ…
ネトフリやSpotifyなど「サブスク」は契約者の死後、どうやって解約できる? | 相続会議
近年コロナ禍の影響もあってか、動画配信で知られるNetflixをはじめ「サブスクリプション」型のオンラインサービスの普及が進んでいます。もし契約者が亡くなったら、これらのサービスはどうやって解約できるのでしょうか。専門ライターの古田雄介さ…

買い切り型クラウドストレージ

そこで出てくるのが買い切り型サービスです。どうしても仕方ない部分はあるにせよ、支払いがいつまでも継続するのは気分的に良くないですよね。

固定費として毎月かかる費用は、できるだけ圧縮したいですし、種類が多すぎると管理しきれません。私は、光熱費、住居費、医療保険(年払い)、自動車保険(年払い)、携帯費用(4社)、インターネット、クレジットカード(費用が掛かっているのは、3枚?5枚?覚えられません)、Amazon Prime(年払い)、レンタルサーバー(年払い・年次更新)、ドメイン名(年払い・年次更新)くらいが思いつきますが、これだけでもすでにアップアップです。

レンタルサーバーで一度年次更新を忘れてしまって止められたことがあるのですが、気づいて復旧したものの「復旧費用」で10万以上取られたような記憶が・・・。ストレージの場合は、支払いが止まったらすべて消えてしまうと結構つらいです。

買い切り型クラウドストレージなら、一度支払っておけばその後気にしなくても使い続けられるので、とても魅力的です。

買い切りストレージの懸念点

買い切り、と言っても、いくつかの懸念点があります。

「買い切り」と言っても、中身は99年契約とかだったりするので、「永続」ではない点と、サービス会社が破綻すると消えてしまう可能性が非常に高い点に注意は必要です。

また、サービスが改悪して非常に遅くなってしまったり、一部の機能がサブスクリプション化して別途費用が必要になってしまう可能性もあります

さらに、(バックアップがしっかりしていそうな大手だと大丈夫だと思いますが)サービス提供会社がサイバー攻撃を受けてデータが損失したり、海外なので会社が買収されて顧客データをいじったり売却してしまう可能性も否定はできないところが怖いです。

とは言え、有用であることは疑いありませんし、機密性の高いものは保存しないか、別途暗号化ツールを使用して保存すれば、最後の懸念点についてはある程度自衛もできます。

買い切り型クラウドストレージいろいろ

2022年現在、サービスを継続している買い切り型ストレージは、

  • pCloud ― 2007年12月ドメイン登録 pcloud.com
  • Koofr ― 2013年ごろ(2020年に7周年)koofr.eu
  • IceDrive ― 2018年3月ドメイン登録 icedrive.net
  • ThunderDrive ― 2019年4月ドメイン登録 thunderdrive.io
  • filen ― 2020年5月ドメイン登録 filen.io

あたりが検索すると出てきます。

新しいから良いということもなく、古いほうがサービス実績という意味で安心感があります。今日はブラックフライデーでセール中ですが、容量と価格を比較すると、

500GB 1-3TB 10TB
pCloud テキサス州ダラス

ルクセンブルク

500GB:139USD 2TB:279USD 10TB:890USD
Koofr ドイツ 1TB:140USD
IceDrive ウェールズ、ドイツ

アメリカ

150GB:79USD 3TB:349USD 10TB:749USD
ThunderDrive アメリカ 500GB:600USD 1TB:1200USD
filen ドイツ 200GB:36.99EUR 500GB:89.99USD 2TB:219.99EUR

だいたい近いですが、新興のIceDriveが安いのが目立ちます。filenはユーロ払いなので結構違いますね。

ヨーロッパ?Ping遠くない?

昔使っていたHubicもヨーロッパでしたが、買い切り型クラウドストレージも基本的にヨーロッパベースです。

大きな理由の一つが、アメリカの「Patriot Act(愛国者法)」です。

米国愛国者法 - Wikipedia
Patriot Act - Wikipedia

To protect your data from being accessible via the Patriot Act, your organization must maintain all operations outside of the U.S and use a cloud provider that operates and stores your data outside of the USA.

The Must-Knows of Data Sovereignty: The Patriot Act and Your Data
Learn how you can keep your data private and not fall victim to the U.S Patriot Act. In this article, we discuss the must-knows of data sovereignty.

暗号化してあれば大丈夫な可能性はありますし、実際問題アクセスされてどうにかなる可能性がどの程度かはわかりません。ただ、AmazonやMicrosoft、Google、Appleのストレージはこの点で懸念があるというのは間違いありません。

pCloud

pCloud テキサス州ダラス

ルクセンブルク

500GB:139USD 2TB:279USD 10TB:890USD

リストした中で最も古くから続いている実績あるサービスで、基本的な機能は充実しています。ただ、家族共有だとかなり価格が上がり、個人用プランは業務用途での使用はできません。ビジネスプランもありますが、買い切りプランがありません。また、暗号化フォルダ・最近増えたパスワード管理プランを使用するには追加買い切りもしくは月額プランが必要になり、買い切りの場合併せて300USDくらいになります。

便利ではありますが、あれこれつける必要があるのかと考え始めると結構価格が上がります。ファミリープランでパスワード管理ツールとかも入れたらかなり便利です(が家族内プライバシーは消え去りそうです?)。

規約が他のサービスより厳しく、

本サイトおよび本サービスへのアクセスは一時的に許可されており、当社は予告なく本サイトまたは本サービスを撤回、変更、停止する権利を留保します。当社は、いついかなる期間においても、本サイトまたは本サービスの利用不能、変更、一時停止、または撤回について、あるいはサイトまたはサービスの特徴、部品、内容について、お客様または第三者に対して責任を負わないものとします。

致し方ないとは言え、予告なく停止し責任は負いませんとのことです。

ウェブサイトには禁止事項も羅列されており、

一定期間に、従来のwebブラウザを使用して人が同じ期間に合理的に生成できるよりも多くのリクエストを、自動化された方法を使用して、pCloudサーバに送信するように本サービスを使用すること。

お客様が個人の消費者ユーザとして本サイトまたは本サービスを使用している場合、複数のpCloudアカウントに登録したり、お客様以外の個人のためにpCloudアカウントに登録すること、またはお客様が組織として本サイトまたは本サービスを使用している場合、1人のユーザのために複数のpCloudアカウントを登録したり、お客様の組織外の者のためにpCloudアカウントに登録すること。

pCloudの書面による事前承認なしに、pCloudと競合する第三者のサービスやwebサイトに参加するようにユーザを誘致またはその他の方法で勧誘すること。

特別に許可されていない限り、pCloudサービスのいずれかを販売または再販すること。

などがあり、ビジネスプランを使っていると個人プランの契約はできず、個人プランの契約をしていたらファミリープランも利用できない感じです。また、WindowsなどからアクセスできるWebDAVに対応しているので、ブラウザを介さないでもアクセスできますが、リクエストが多いとアカウントが消される可能性も・・・ある、かもしれません。再販、はまあいいとして、pCloudを契約したら他のサービスのアフィリエイト等が禁止だったり、つぶやいたりしたらいけない、という規約が・・・。フリーダム重視の私的にはpCloudはパスです。

Koofr

買い切りプランが、サイトから直接購入できず、他のサイト経由で購入するというよくわからない仕様なので、触る気が起こりません。

IceDrive

IceDrive ウェールズ、ドイツ

アメリカ

150GB:79USD 3TB:349USD 10TB:749USD

WebDAVがないのが欠点とされることもある新興サービスです。pCloudほど厳しくはありませんが、サービス停止のおまじないは同じくらい書いてあります。

ID CLOUD SERVICES LTD may change, suspend or discontinue all or any aspect of the Services at any time, including the availability of any feature, database, or Content, without prior notice or liability.

pCloudには、アップタイム99.9%を目指すと書いてありましたが、IceDriveは何も書いていません。ただ、禁止事項はあまり厳しそうなものはありません。著作権侵害やポルノ、他社の権利侵害などはダメ、という点は同じです。

プライバシーに配慮したサービスを前面に出していて、

Surveillance Agency Seal of Disapproval
Most – if not all, encrypted cloud storage services use the AES algorithm – The encryption algorithm endorsed and promoted by surveillance agencies. If you wanted to lose weight, would you get diet advice from McDonalds?

Privacy matters; privacy is what allows us to determine who we are and who we want to be.
Edward Snowden

だそうです。アメリカの傍受活動を暴露して手配されているエドワード・スノーデン氏の話とか書かれています。

エドワード・スノーデン - Wikipedia

ユーザーサイドで暗号化しているから大丈夫とのことですが、サーバーがアメリカ国内にあるのは大丈夫なのでしょうか?

ThunderDrive

ThunderDrive アメリカ 500GB:600USD 1TB:1200USD

ブラックフライデー特価がないのもありますが、もともとの価格がかなり高めです。ウェブサイトもあまり作りこんでいないので、実態的にどうなのか不安になります。

アメリカベースが良くてIceDriveを使えなかったとき、などに使うかもしれません。

filen.io

filen ドイツ 200GB:36.99EUR 500GB:89.99USD 2TB:219.99EUR

商用利用不可というニュアンスの規約があります。最大用量が小さいので、今のところあまり利用するチャンスはないかもしれません。

IceDriveを契約してみる

IceDriveが良さそうなので、IceDriveを契約することにします。画面をクリックすると、ブラックフライデーセールのページに遷移しますが、その直前に別画面が表示されました。

  • 150GB ― 99USD
  • 1TB ― 229USD
  • 5TB ― 599USD

の3プランで、セール中に買える10TBプランが初期表示されません。(月額プランは10TBがありません)

2022年のブラックフライデーセールはいつから始まったのかわかりませんが、ブラックフライデー(11月25日)から1週間以内で、

  • 150GB:79USD
  • 3TB:349USD
  • 10TB:749USD

で、安くなっているものの金額が上がっています。この中で選ぶなら・・・10TBなので、セールに釣られて高いものを買ってしまうという罠、ですね。

ブラックフライデー以外にセール期間があれば、5TBも販売されているかもしれません。

コメント

タイトルとURLをコピーしました