無料で使い倒せる端末管理ツール「Action1」

≪≪この記事をすべて読むには約 5 分かかります≫≫

Windows限定ですが、100台までの管理なら無料で使えるエンドポイントマネジメントツール「Action1」を入れてみました。

かなり使い勝手がよく、サポートは限られるものの無料で全機能が使える、非常に嬉しいツールでしたので、これからも使おうと思います。

Action 1

「Action 1」は一般用語だけでできたブランド名のため、検索に引っかかりづらいです。100端末までの利用なら無料で使えるツールで、なおかつ十分な機能を使えるのが特徴です。

この手のアプリはかなり高額になる場合が多いので、非常に助かります。期限のあるトライアル版でもなく、100端末を超えても15日まではトライアルで使用でき、契約したとしても安価です。

正確には見積もり依頼をしないとわからないですが、別サイトを見ると100端末を超えた分から月額2ドル/端末だそうです。500端末だとしても、月800ドル、年間1万ドル以下なので、他のサービスと比べても高くはありません。(規模が大きい場合は別ツールの方が多分安いです)

Action1でできること

できることが決して多いわけではありませんが、必要十分だと思います。

  • リモートアクセス
  • アプリ管理
    • インストールされたアプリのバージョン管理
    • アプリのインスト―ル
  • パッチ管理
    • Windowsやその他アプリのパッチ管理
  • ポリシー適応
    • Powershellやバッチファイル動作
    • 再起動
    • 回復ポイント管理
    • USBストレージの許可不許可
    • DNSキャッシュクリア…など
  • ソフトウェア・ハードウェア管理
  • その他PCの設定管理

他の有料ツールだと見たことのない、PCから接続しているIPアドレスのリストなども簡単にみられるようです。

Action1の注意点

とても良いツールだと思いますが、以下のような注意点があります。

ウェブツール

他に試したことのあるESETやManageEngineのツールと異なり、オンプレミスのサーバー(会社専用のサーバー)の使用はできません。サーバーを用意する必要がないのは利点ですが、インターネットアクセスを制限したい用途には向きません。

フリーアドレスは登録不可

登録するメールアドレスは、会社用メールアドレスである必要があることになっています。フリーメールは使用できません。

管理者が混線すると大変

共同管理者の設定は可能ですが、同じドメインのメールアドレスで登録しても、管理する端末空間が統合されません。[email protected][email protected]でアカウントを別々に開設することができ、それぞれ端末を管理できるので、担当者のアドレスで作成したアカウントで管理を開始した後、引継ぎ等で混乱すると収拾が難しくなります。

フリーアカウントではなく、支払いを伴う場合だとアカウントで管理する端末数などが明らかにわかりますが、そうでないと結構悲惨になると思いますので、アカウントの追加には注意が必要です。

動作が見えづらい

通常はアプリの起動やタスクバーなどからアプリの起動を確認できず、クライアント側のインストールしたアプリ一覧とタスクマネージャーの表示を探さないと管理ツールの存在がわかりません。

ツールの性質上仕方ないですが、かなりの操作をリモートでできてしまうので、結構危ないです。遮断しようとするなら、ファイアウォールを設定しないといけませんが結構大変です。(設定すると、自分もAction1も使えなくなるので)

本末転倒ですが、他のエンドポイントマネジメントツールを入れるか、Active Directoryが使えるならグループポリシーで対処するか、するのが良いと思います。