Joomla!の次アップデートは3.6.0で再インストール機能搭載

5月 5, 2016

≪≪この記事をすべて読むには約 3 分かかります≫≫

2016年3月にPHP 7対応版のJoomla! 3.5.0が公開され、5月上旬時点での最新バージョンは3.5.1です。

次回のアップデートでは、新機能が実装されるために3.5.2ではなく3.6.0になることが発表されています。

Joomla!のクリーンインストール

Joomla!は(自分で使っているせいかもしれませんが)扱いやすいCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)だと思います。

ただ、不具合が起きた時の対応がWordPressと比べると絶望的に大変です。WordPressでは記事が含まれているデータベースをバックアップして、プラグインなど必要なファイルをフォルダごとコピーすれば何とかなるようですが、Joomla!はもっと複雑なのです。

完全にクリーンインストールに成功したことがないのですが・・・

  • Joomla!のデータベースは、テーブル名にプレフィックスがつけてあるので単純コピーでは動かない。(設定やSQLダンプを使って何とかできる)
  • プラグインがデータベースに食い込んでいて、テーブル名の付け方にスタンダードがないため、テーブルとプラグインの関連付けが大変。
  • プラグインによりインストールされるファイルのリストはあるものの、インストール先が一つになっていることはなく、administratorフォルダ内だったり、プラグインフォルダ内だったり、分散する。言語ファイルは専用フォルダに入る。
  • カテゴリー構造やタグ付け構造がデータベースに登録されていて、構造が理解できなかった。単純コピーでは動かなかった。

最後の理由のためにクリーンインストールできませんでした。記事を一つずつ開いて保存しなおすと治ったので、何とかなるはずなのですが・・断念した苦い記憶があります。

Joomla! 3.6.0の再インストール機能

joomla-351-bugfixes

Joomla!の次期アップデートで実装される予定の再インストール機能は、最新バージョンのJoomlaのコアパッケージを全部インストールしなおすことで、コアファイルに変更を加えてしまったせいで起こった不具合を解消できるというものです。

・・・うれしいですね。

WordPressにも欲しいくらいですが、WordPresはクリーンインストールが簡単らしいので、わざわざ容量を増やしてまで追加してくれなくても大丈夫かと思います。

テスト版と安定板

テスト版のNightlyバージョンが公開されています。

2016年7月12日に安定バージョンが公開されました。