2015年末、10年ぶりにPHPがメジャーバージョンアップしました。WordPressは数ヶ月前に対応を果たしました。一方、Joomla!は2016年3月9日に公開する予定だった新バージョン3.5.0でPHP 7を使えるようになります。
予定から遅れてはいますが、ここ数日RC(リリース候補、最終バージョン)がたて続けに更新されていて、もう少しで公開されそうな予感です。
2016年3月21日にJoomla! 3.5.0が公開されました。
PHP 7
メジャーバージョンアップするとどんなプログラムでもイロイロな「新機能」を搭載してきます。PHP 7も新機能を搭載しているのですが、一番の魅力は「現場の環境で2倍程度の高速化が見込める」という点です。PHP7についての記事はこちらにもありますのでよろしければどうぞ。
PHP 5.5から、以前はオプションだったPHPの中間コードキャッシング機能ZenCache APCをOPCacheとして取り込んでそれ以前のバージョンよりもだいぶ高速化しています。それと比べての2倍高速化を謳っているのですから魅力的です。
Joomla! 3.5.0
以前の記事でも書いていますが、PHP 7対応バージョンのJoomla! 3.5.0は当初、
- January 27th 2016 – 3.5 Beta 2
- February 16th, 2016 – 3.5 Beta 3
- February, 2016 – 3.5 Release Candidate
- March 9th, 2016 – 3.5 Stable Release
という予定で、2016年3月9日には公開されている予定でしたが、遅れています。このところ急ピッチでRCバージョンが公開されているので、近いうちにJoomla!もPHP 7で動かせそうです。
- 2016/1/27—β2
- 2016/2/28—β3
- 2016/3/7—β4
- 2016/3/7—β5
- 2016/3/10—RC
- 2016/3/13—RC2
- 2016/3/15—RC3
- 2016/3/16—RC4
実際の公開バージョンがいつでてくるのかはわかりませんが、一歩ずつ進んでいっている感が半端ないですね。ご苦労様です。
RCバージョンの注意
公式リリースに書かれていますが、RCバージョンは専用インストールを行うようにできていて、既存バージョンからのアップデートも、3.5.0や次のRCバージョンへのアップデートもできません。(無理やり上書きなら、できるかもしれませんが)
3.5.0の立ち位置
RC4のアナウンスページの言葉を借りれば、
Joomla! 3 is the latest major release of the Joomla! CMS, with 3.5 the sixth standard-term support release in this series. Please note that going from 3.4 to 3.5 is a one-click upgrade and is NOT a migration.
だそうなので、トラブルなく管理画面上から簡単アップデートができる予定になっています。が、内部ではPHP 7に対応するためにコードがかなり書き換わっているはずなので、(たとえばString型がStringHelper型に変更)コアは良いですが、プラグインや自分で書いた部分のコード(String型への型キャストを多用していたり・・)はPHP 7にアップデートしなくとも3.5.0では動かない可能性があるので、何気なく間違えてアップデートすると大変なことになるかもしれません。
気をつけなくては。
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