ポケモンのスマートフォンゲーム、ポケモンGOがアメリカから遅れること2週間、2016年7月22日に公開されました。
事前の予想どおり爆発的な人気で、夜中に公園に出かける人が続出しています。
記事の内容
「ポケモン」「ポケットモンスター」
ポケモンは「ポケットモンスター」の略ですが、海外展開をするときに「ポケットモンスター」がスラングとして使われているワードだったためか、海外では「ポケモン」が正式名称になっています。
日本では「ポケットモンスター」のままですが、特にアメリカのプレイヤーと遊ぶ時には「ポケモン」ですので注意しましょう。アメリカでは、「ポーキェモン」のような発音なので初めて聞くと何のことを言っているかわからない場合があります。
ポケモンGO
海外展開が先にきたポケモンGOは、そういう事情があるためなのか、そうでないのかわかりませんが、アプリの正式名称は「Pokemon GO」で海外と同じです。
ポケモンGOの新しい点
ポケモンGOが魅力的だと思われる点は、仮想現実をゲームに持ち込んでいる点と、人気ゲームのポケモンを町の中で疑似的に見つけられるところです。
仮想現実を使ったゲームでは、少し前に話題になった「イングレス」がありますが、ポケモンGOはイングレスの開発会社が「イングレス」のデータを流用しつつポケモンと融合させたゲームになっていますので、基本は同じです。
ポケモンGOが一味違うのは、スマートフォンのアウトカメラを使って「ポケモン」の姿を目の前の動画と一緒に見ることができる点で、お気に入りのポケモンと一緒に観光地、公園などで記念写真を撮ることができるのです。ツイッターやフェイスブックを見ると結構な投稿があるはずです。
ただし「野生のポケモンを撮影する」機能を使うので、「ピカチューと自宅で記念写真」というのは相当運が良くないと無理です。
ポケモンGOの人気は?
公開されたのは7月22日金曜日なので、金曜日の夜からポケモンGOのプレイヤー「ポケモントレーナー」が街に繰り出しています。
最初の週末には、ものすごい混雑して「聖地」と呼ばれるようになった公園が出たりしました。名古屋にある鶴舞公園が特に人が多く集まったらしく、他県からわざわざ行く人もいるとか。

ポケモンの聖地「鶴舞公園」
ポケモンGOをやってみて・・・
話題ですから、ポケモン自体にほとんど興味がない私もインストールしてプレイしてみました。イングレスで「ポータル」と言われていた各地のランドマーク的なものはポケモンGOでも多くは「ポケポータル」「ジム」として継承されているようです。
個人的には、ゲームはひっそりとやるか、気心の知れた仲間とやるものと思っているので、ちょっと居づらい感じです。
ポケポータルは結構どこにでもあるので良いですし、ポケモンも種類を選ばなければどこでもわきます。ただ、対戦を行う「ジム」が問題でポータルから10数メートルの位置に陣取らないと対戦ができません。
上に書いた通り、スマホゲームを屋外でプレイするというのはかなり抵抗があり、範囲も狭いのでかなりつらいものがあります。
家の中にジムがある、というなら別ですがそうでないと対戦を行うために深夜に街に繰り出すことに・・・。ジムを占領しているプレイヤーのプレイヤー名は公開情報で、プレイできる範囲がかなり限られるという特性上、ストーカーなどの危険がかなり高いと思います。上で挙げた「聖地」で今やるくらいなら、人が多すぎて特定不可能なので良いと思いますが・・・。
私の周りのポケモントレーナー
私の周囲の人も、ポケモンGOをやってみたという人が半分はいると思います。それだけでも、全国的にはすごいプレイヤー数だろうと思うわけですが、この人たちは普段ゲームはしない人たちです。
完全に社会現象になっています。が、このプレイヤーが定着してポケモンGOを続けるかというと「絶対にない」気がします。すでに最初の週末に公園で一回プレイして飽きてしまったようです。
公園でプレイしている人を見ても、本当にターゲットになるはずの子供はほとんどいないように見えます。私が見に行ったのが夕方ということもあるとは思いますが、インターネットに接続できる最新AndroidかiPhoneでしかプレイできないので、小学生には厳しいかも知れません。
楽しいのか?
他のところにも書かれていましたが、ゲームの楽しさは私の場合は、上達していくのを実感できたり、気に入ったキャラクターが強くなっていく様子を見たり、ストーリーが良かったり、後は手に汗にぎる対戦ができる、というところにあります。
私の好きなゲーム「Gears of War」を考えると、対戦と上達していく感じ、あとはストーリーが魅力で続けています。(が、全作やり込みましたがストーリーモードをクリアしたのは1つだけ、かも・・・)
ポケモンGOには何があるでしょうか?対戦は多少の操作はありますが、プレイヤーの操作が入り込む余地は大きくはなさそうです。あるはずですが、ゲーム中で説明されないし自由度はありません。また、仲間と一緒にといっても、チームは3つだけで他のゲームのように「ギルド」があるわけではなく、特定のプレイヤーと対戦する機能がそもそも実装されていません。チームもいったん所属したら二度と変更できません。
キャラクターを集めて育成していくというところに魅力を感じるかどうかにかかっていると思います。キャラクターの育成は、「同じ種類のモンスターを捕まえて生贄にする」というよく考えるとえげつない、最近のゲームに多いタイプの育成方式です。「博士に送る」と「えさ」になって帰ってくるという・・・わびしいですね。
ポケモンGOプラス
ポケモンGOをプレイしていると、スマートフォンがものすごく熱くなってしまいます。私の今のスマートフォンの限界なのかもしれませんが、かなり厳しいです。
画面を消してスリープ状態になると新しいポケモンが出現しないし、卵をかえすための移動距離も出ません。「バッテリーセーブモード」にしても画面が書き換えられないだけで点灯されたままなので焼け石に水状態です。
ポケモンGOプラスというBluetoothデバイスが発売予定になっています。画面を消した状態でもポケモンをゲットできるという代物で、7月末に発売予定でしたが、延期されてしまいました。
今発売されたら私も買ってみると思いますが、正直、1か月後に発売されても買わないというのが正直な感想です。
改善を要望するなら
せめて、ジムを使用できる範囲を100~150メートルくらいまでに広げてくれたら、屋内からジムを使うことができる場合が増えるので夜間の外出に伴うトラブルや、ストーカー被害などは軽減されると思うので、もう少し制限を緩くしてほしいところです。
私の家から近いジムは、大通り沿いの車通りが多いところに一か所、橋の上に一か所、喫煙者が集まる広場に一か所、なのでどこにも通いたくありません。