Pubsubhubbubというプロトコールがあります。読み方は「パブサブハバブ」らしいです。ランプの魔人が出てきそうです。舌を噛みそうです。
何に使えるのかというと、サイトの更新通知です。同じような機能のPingとは、送信側のブログサイトがする作業は近いですがその後がだいぶ違います。
PubSubHubbubのWordPress用プラグインPubSubHubbubを使ってみました。
PubSubHubbubの準備
PubSubHubbubは、フィードを配信しているサイトなら使うことができます。なので、Wordpressなら使うことができますが、変更点がいくつかあります。PubSubHubbubプラグインを使えば特に設定しなくても使えるので便利です。
変更点は、
- フィードにハブURLが必要
- 送信するHTTPパケットの中身
- 送信先のハブサーバー
の3点ですが、送信先のハブサーバーは選ぶ余地がほとんどありませんから、標準から大きく変更しなくても使うことができます。
Pubhubsubbubの仕組み
- フィードに「ハブ」という中継サーバーを指定しておきます。
- サイトを更新したときに、サイトから「ハブ」に向けて更新通知を行います。
- 「ハブ」は更新通知を受けてフィードを読みに行きます。
- フィードの購読者は、元のサイトではなく「ハブ」を読み込みます。
Ping送信と違うのか?
Ping送信では、Pingサーバーに対して更新があることをブログが通知すると、Pingサーバーがフィード読みに来ます。
エンドユーザーからすると似たようなものかと感じますが、Pingサーバーは読者ではないのです。行き付けのサイトのフィードをフィードリーダーに登録しても、フィードリーダーはどのPingサーバーに更新情報が送信されているか知りません。
そのため、フィードリーダーは結局フィードに随時アクセスして更新情報があるかどうか調べるしかないのです。Feedlyのようなクラウドベースのフィードリーダーなら更新情報が共有されているので(されているはずです)何人購読者がいても更新を探すためのアクセスは限られます。
パソコン上にインストールされたフィードリーダーを使っている場合には、定期的にブログのサーバーにアクセスして更新情報を探します。1000人そのような人がいたら、アクセス量は1000倍です。
その中でサイトを見に来てくれる人が何人いるかもわかりません。
PubSubHubbubは、フィードに更新がないか確認するだけのアクセスを減らし、さらに更新情報が早く伝わるように作られたプロトコールです。
Ping送信の存在意義は、ブログランキングサイトへ更新通知するくらいしか、もうないかもしれません。ここのサイトはブログランキングに参加していないので、Ping送信をしていませんが、PubSubHubbub(+サイトマップ送信も少し)のおかげでGoogleにインデックスされています。
パブサブハバブを使うメリット
サイトの更新を通知できるので、早く伝わる
- Googleなどの検索エンジン
- フィードリーダ
に対してフィードの更新を通知できるため、早くインデックスされるように促すことが出来ます。Googleのインデックスが早くなるのは大きなメリットです。下手をするとGoogleウェブマスターツールで登録をしている間に、インデックスされています。
時間がかかることもあるので、タイムリーな話題を扱っていていち早くアクセスが欲しい時にはウェブマスターツールも併用すると良いでしょう。
フィードのサーバーへの負荷が少ない
Pubsubhubbubを使っていなければ、フィードに対して更新がないかどうか、逐一確認するために全員がアクセスする必要がありました。
Pubsubhubbubに対応していれば、ほとんどのフィードリーダーはブログが置いてあるサーバー自体ではなくハブへアクセスするため、フィードへの負荷を減るはずです。(実際にどの程度減っているかは分かりませんが)
プラグイン「PubSubHubbub」
WordPressプラグインの「PubSubHubbub」を導入することで、標準状態でGoogleのハブサーバーと(たぶん)大手のSuperfeedrをハブとして利用できます。
入れて有効化するだけでよいので、とても便利で最高です。
導入すると、フィードに下記の二行が付け加わります。
<atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.appspot.com"/> <atom:link rel="hub" href="http://pubsubhubbub.superfeedr.com"/>
記事を出すたびに、指定したハブサーバーに対して更新通知をしてくれます。サイトの更新頻度やそれまでの評価によりますが、Googleのインデックスは確実に早くなりました。
あまり利用者がいないと思われるBingにはインデックスされないので、BingはPubSubHubbubを使っていないようです。
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