7OnePlus Oneを長らく愛用した後、あちこちさまよった結果メイン機として2016年秋から使っているZTE Axon 7についてレビューしたいと思います。
結論としては、MVNOで使うには使いやすく、楽天モバイルで販売されている中では2017年夏時点でも悪くありません。ただ、キックバックなし(購入によるキャッシュバックなし)で買うほどの機種とは思いません。
ZTE Axon 7
中国のZTE(中興通訊)が2016年5月に正式発表、2016年6月に発売したフラッグシップ機です。
発売当時はほぼ最高スペックで、発売後1年ですが新品価格はあまり値崩れしていません。
特徴的な前面スピーカーの配置で個性的な見た目です。一旦はやったような気がする端まで画面があるタイプではなく、ガラスはカーブしていますがしっかりとサイドは覆われています。
性能面での特色は、
- CPU:Qualcomm MSM8996 Snapdragon 820
- メモリ:LPDDR4 4GB
- SIM:デュアルNANO SIM or NANO SIM+マイクロSD
- 内部ストレージ:64GB
- Bluetooth:4.2
- NFC対応
- USB type-C QuickCharge3.0対応
- 指紋認証対応
とかなり良いです。
指紋認証
携帯電話の指紋認証機能は便利です。手軽なロック解除方法としてベストだと思います。AXON 7の指紋認証は背面パネルの中央部上方にある丸い部分で行います。
人差し指を使って認証するのが普通かと思って人差し指を使ってきましたが、機体の中央部にあるため中指のほうが使いやすいかもしれません。Androidは背面に指紋認証を置き、前面は画面と前面カメラ、非物理キーというのが最近の流れだと思いますが、iPhoneのようなホームボタンに指紋認証のほうが圧倒的に使いやすいです。(OnePlus 5はiPhone型の指紋認証になっています。)
ボタン(戻る)
iPhoneやiPadにもあったらよいのにと思う、戻るボタン、メニューボタンですが、これも流行りに従って、画面に表示される形ではなく「ドット」で表現されています。左右の入れ替えが可能だったりするので、プリントされている必要性もないしされてないほうがカッコいいですね。
Androidのスマートフォンが一般的になるまでは「戻る」だよと明示しないと新規ユーザーにわかってもらえなかったと思うので、この辺りはスマートフォンが真に普及して新規ユーザーよりも買い替えが増えた影響と思います。
画面はきれいで明るいが暗くならない
画面はAMOLEDの5.5インチでこのサイズのスマートフォンとしては標準的だと思います。表示もきれいですが、明るさの最低値がちょっと高すぎて暗い部屋で使うと眩しすぎます。
ZTEのサポート
幸いサポートのお世話になったことはないのですが、サポートに定評がある会社ではないです。日系メーカーにしてもサポートがいいわけではないですし、Appleなら良いと思いますが基本的に頼れるものではありません。
Nougatへのアップデート提供
ZTEは販売後のサポートが薄いメーカーですが、Axon 7に関しては2017年7月にAndroid 7.1.1へのアップデートが提供されました。
ZTEの日本発売版としては初めてのようです。今後の発売機種に関しても、Axon 7の売れ行き次第では提供されるかもしれません。
DUAL SIM
Dual SIMはとても便利です。切り替えするだけでSIMスロットをいじらなくても海外SIMを使えます。また、会社用と個人用など使い分けが必要な人には最高の機能です。
Axon 7ではSIMとmicro SDカードのスロットが共用なのでどちらかしか使えませんが、Google Photosのようなサービスが多く出てきていますし通信速度も速くなっているので携帯電話の中にデータを大量に入れる必要はなくなってきています。内蔵容量で足りないほどのヘビーユーズなら、スマートフォンではなくタブレットやラップトップにすることを検討したほうが良いと思います。
使わない人には無意味な機能ですが、MVNOを組み合わせて使うような用途は考えられます。(データ専用SIM+電話用SIMなど)
ブートローダーロック
Axon 7はSIMロックフリー、ブートローダーアンロックが可能で色々なファームウェアを入れられるのが特徴の一つ、でした。カスタムファームウェアを入れることでZTE純正のアプリを使わないこともできるため、Axon 7を購入することにした大きな理由だったのですが、日本で販売しているAxon 7ではブートローダーアンロックができませんでした。
購入した時点からファームウェアアップデートを行っておらず、ビルドナンバー「ZTE A2017G JPV1.0.0B01」のままです。すでに公式のアップデートが複数出ているので今だとできるかもしれません。(B01では解除不能でB02でできるようになることが他の機種でもありました)
検索していたら、少なくとも何かしらの方法がありそうです。
グローバル版の最新バージョンは現在A2017G V1.2.0B04(7.1.1 Nougat)
少々バグが残っており、戻るボタンと履歴ボタンを押したとき音が2回鳴る、バイブレーションが
2回反応してしまう。それ以外の目立ったバグなし国内版にも焼けるが自己責任で。root取得やADB Shellなどは不要で
開発者オプションのOEMロック解除をオンにしてアップデートファイルを
外部MicroSDカードのルート(直下)に置き、ソフトウェアアップデートを行う
普段使いのスマートフォンが全く動かなくなると困るのと忙しかったので、試していませんが新しい機種を購入したので試してみたいと思います。
アメリカLTE
先日旅行の際に持っていきましたが、やはりアメリカのLTEバンドは拾いませんでした。(AT&T)3Gでは通信できるのですが、Oneplus OneでLTE通信をしてテザリングしたほうが速いです。
周辺機器の入手性
やはり日本国内発売しただけあって、楽天でもアマゾンでも携帯ケースと液晶保護フィルムは一応手に入り、国内在庫も残っています。ただ、iPhoneやGalaxyのように豊富な選択肢があるわけではなく、レビューも少ないのではずれを引く可能性があります。保護フィルムは私も何回か購入しましたが、綺麗にぴったり合うものは今のところありませんでした。
個人輸入しないと手に入らない機種だと携帯ケースや保護フィルムの調達が大変なので、それと比べたらずいぶん楽です。
結論
最初に書いたように、良い端末だとは思いますが積極的に購入する理由も多くありません。現行機種よりも格安で手に入る機会があれば、買っても良いと思います。
明らかな長所は、
- Dual SIM
- SIMロックフリー
ですが、チャイナリスクが気になる使い方をする人には向きません。
日本で手厚いサポートがある会社ではないので、バッテリー交換は厳しいと思いますので、特に中古で手に入れたらバッテリーの調子をしっかり見ましょう。
Oneplus Oneでも思いましたが、「中国ブランド=安かろう悪かろう」という印象を完全に払しょくしてくれる出来だと思います。値段はトップブランドより少し安い程度になっているので、OEM生産品以外の中国ブランドを機能、品質で選んでいると思うと時代を感じますね。
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