良くバーベキューをするのですが、アウトドアでするのが基本です。家でやりたくなることもあり、炭火無煙グリル「ロータスグリル」を購入してからやりやすくなりました。1年ちょっと使用していますが、少し火力が弱いものの燃料効率がよく使いやすいです。
ちょっ雰囲気的にどうかとは思いますが、オートキャンプにも持って行って使っています。
バーベキューの煙
バーベキューは基本的に煙がでる調理方法です。主な煙の発生源は食材から出た脂で、油が強く加熱されて蒸発したり燃えたりするためです。薪や炭であるときには、もう一つの煙の発生源として薪や炭の燃焼が挙げられます。
そのため、脂の出る食材を焼かなければ煙はそれほど多くなりません。でも、肉も魚も焼かないバーベキューは味気ないです。

by RitaE from Pixabay
現実的にバーベキューの煙を減らす方法は、熱源に脂が当たらないようにすることです。上から熱を加えるものことで脂が燃えないようにするものと、脂を熱源に直接落とさないようにするものがあります。特に上から加熱するものは、セラミックヒーターのような、電気式の遠赤外線ヒーターを使っているものが多いです。
ただ、電気式ではバーベキュー感はありません。
炭火無煙グリル
炭火を利用する無煙グリルは、落とした脂に着火しないように炭の上には焼き網の穴が来ないように工夫してあります。ロータスグリルを筆頭に何種類か売られています。
ロータスグリル
ロータスグリル レギュラーサイズ LOTUSGRILL G340
電池で空気を送りつつ、炭の上部分には網ではなく鉄板を配置することで脂が燃えないようにしてあります。電池式ですが、最新のものはUSBケーブルで動かすこともできます。
電源が入っていると光りますので、電池切れなどの際にはある程度分かります。ただ、電池が弱くなってくると電動ファンが弱くなるので火力が落ちていきます。
ロータスグリルの中心部では炭が燃えていますが、炭コンテナは着火剤を置く五徳のようなパーツで外のステンレスボウルと接しています。ステンレスボウルのさらに外に外装があり、ステンレスボウルと外装の間に空気が流れて冷やしてくれるため、燃焼中でも外装を持ってもほとんど熱くありません。(ファンの電源を切っても一応大丈夫です。)そのため、不完全燃焼による一酸化炭素中毒に気を付ける必要はありますが屋内で炭火バーベキューができます。
また、コンテナがそれほど大きくないため長時間の調理は難しいですが、ステンレスボウルで熱が反射するためか、少ない炭でバーベキューができます。
他の無煙炭グリルとの違い
消耗品が販売されている
他の無煙炭グリルとの大きな違いは、実績のあるブランド品であるため、炭コンテナーが別売りで買えることです。ステンレス製とはいえ、炭を直接入れて長時間加熱することになる炭コンテナーは劣化が早いです。ロータスグリルは確かに高いのですが、消耗品が買えるのは大きなメリットです。
炭コンテナー(パンチ穴タイプとメッシュタイプ)、着火用プレート、ボウル、焼き網がすべて販売されています。炭コンテナーと着火用プレートは通常サイズで1000円ちょっと、ボウルと焼き網は3000円弱です。消耗品はそれほど高価ではないというのが、他と比べた時にかなり大きなアドバンテージだと思います。
サイズ展開が多い
サイズ展開が4種類あり、選べるのも良い点です。(ただ、Sサイズは一人バーベキュー専用にしても小さいと思います)
他の無煙炭グリル
ロータスグリルがあるので買うことはないと思いますが、魅力的な製品もあります。
スモークレスBBQグリル BC-108

無骨ですが、飽きがこなさそうなデザインです。
縦よりも直径が大きいため、焼き網を広く使えそうです。炭コンテナも大きそうなので長時間使えそうです。ただ、焼き網の中央部の鉄板がとても広いので、網を使って焼ける部分は小さめかもしれません。
スモークレス ドーナツグリル RL2806

ロータスグリルにかなり形が近いですが、細かいデザインがかなり違います。使ったことがないのでわかりませんが、何となくロータスグリルのほうが高機能なのかなという印象です。
スモークレスバーベキューグリル HE-SBG001


重さが違うので違うはずですが、ドーナツグリルRL2806と同じものでしょうか?
ロータスグリルの不満点
かなり気に入ってはいますが、不満がないわけではありません。ただ、ロータスグリルに限った話ではなく無煙炭火グリルには同じ問題点があると思います。
1.火力が若干弱く周辺部は焼けにくい
炭の量が少ないことが関係していると思いますが、中央が熱くても周辺があまりあつくなっておらず焼けにくいことがあります。
鉄板を別途購入すると解決できますが、鉄板焼きになってしまうので痛しかゆしといったところです。
2.炭が早くなくなる
1時間以上連続でバーベキューをするのは困難です。炭が減ってくるのが見えるので、途中でつぎ足すことをたいてい考えることになります。
標準は木炭を使用することになっていますが、オガ炭、オガ備長炭、備長炭などを使用することで連続燃焼時間を延ばせます。ただ、オガ備長炭・備長炭を使用する際には普通に着火剤を使っても火がつかないので、
- 消し炭を利用する
- 木炭と組み合わせる
- ジェル状着火剤以外の着火炭を少し混ぜる
などで対策をしています。ふるさと納税でもらえる備長炭を使ってみたいですが、高級な、大きい備長炭はコンテナに入らないので、砕くのはもったいない・・・。
【楽天ふるさと納税】消臭やお水の浄化におすすめ!土佐備長炭 つぶ炭(8kg) 8Kg:10000円
バーベキュー用としてはちょっと小さすぎる「つぶ炭」は試してみたいです。備長炭は、木炭よりも最大温度が高くなるので、おそらく炭コンテナの寿命は木炭よりも短くなると思います。
3.炭のつぎ足しが面倒
炭をつぎ足すときに、網のストッパーを外して網を外し、さらに炭コンテナのふたを外さないといけません。炭コンテナの蓋にはつまみがついていますが、小さいので火ばさみが通るほどのサイズはなく「つかむ」のがいつも怖いです。炭のカス、サビが付きやすいためか、滑りにくくて今のところ落としたことはないです。
網はステンレスボウルとの接触部が「足」になって焼き網部分が直接床に接さないので、網を置く場所には困りません。熱せられた炭コンテナの蓋は、どこか耐熱性が高い場所に置くか、誰かに手伝ってもらわないと炭を足せないので不便です。(焼き網の上が空いているときには網の上に載せます。)
4.音が結構うるさい
周りに人がたくさんいれば気になりませんが、静かな場所でやっていると、電動ファンの音がかなりうるさく感じます。網で焼けているジュージューという音よりも、ファンのヴィーンという音のほうが大きいこともあります。
小さくすれば少しは音も小さくなりますが、火力が落ちていくので難しいです。壊れたら静音ファンと取り替えられないか確認してみたいですが、構造自体は単純なのでそんなに壊れなさそうです。
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