コストパフォーマンスが良いレンタルサーバーの一つ、ネットオウルのレンタルサーバーは、ミニバード、ファイアバード、クローバー、(+無料のウェブクロウ)と複数に分かれていましたが、これらの有料レンタルサーバーは、データ容量やデータベース容量などの割り当てが異なるだけで同じサーバーと推測されており、わかりにくい状態でした。
2017年8月に、これらを統合したスターサーバーとして生まれ変わりました。早速試してみて、そこ良い感じです。
スターサーバー(StarServer)
ネットオウルのこれまでのサーバープランはすべて新規申し込み終了となっており、順次サービスが変更(改悪となる部分は現状を維持)されていくことになっています。
スターサーバーは月額126円の「エコノミー」から利用可能ですが、エコノミープランではMySQLが使えないので、ワードプレスその他のツールの利用が困難です。ひょっとすると外部データーベースへのアクセスは可能なのかもしれませんが、データベースへのアクセスが頻発するので同じサービス内でなければ非現実的です。
エコノミーを除くと、月額250円の「ライト」、月額500円の「スタンダード」、月額1500円の「プレミアム」の3種類です。価格帯は同じですが、細かく見ると結構変わっています。
スターサーバーと、ミニバードなどの違い
無料SSL証明書に対応
実は最も大きな違いだと思うのは、Let’s Encryptに対応し無料SSLが使用できるようになったことです。Let’s Encryptは私も使っていますが企業など「実在性が問題になる」場合以外は良い選択肢ではないかと思います。

サーバー側で対応していなくても無理やり無料SSLをインストールすることはできるものの(ミニバードやファイアバードは無理でした)、Let’s Encryptは有効期限が90日なのでサーバー側で対応してくれればストレスなく使用できます。

細かい設定は何もないスターサーバーの無料SSL
ライトはミニバードより改悪も。
全体的にサービスが改善したように見えるスターサーバーですが、月額250円+消費税で使用できるライトプラン、かつてのミニバードは改悪されています。
ワードプレスなどの利用に必須のMySQLのデータベース数が1個になってしまっています。多くの場合、ワードプレスのインストール時に新しくデータベースを立ち上げて設定しますが、データベース数が1個に制限されているため使いまわすしかなくなります。
使いまわすことになるとはいえ、それによる悪影響は多くはありません。まず、少なくとも3000以上のテーブルを作成するとパフォーマンスの悪化があり得る点、同時アクセス数の上限に達しやすくなる点が挙げられますが、それほどたくさんのサイトを作り、尚且つ50ドメインを使い切った上で格安サーバーで快適に賄える量のアクセス数というのは現実的ではないので、この点は問題ないと思います。

もう一点は、サーバー移転をしたくなったら多少めんどくさいという点です。バックアップの作成もワードプレス単位で上手く対応できるか不安がありますし、移転先で展開するのもちょっと面倒です。
全体的には自信ありの構成か
実質的な最安値であるライトプランは若干弱くなっていますが、その他の機能は向上しています。
今回の新規サーバーには自信があるのか、サーバー情報が公開されています。以前のミニバード・ファイアバード・クローバーは、クアッドコアCPU、メモリ12GBで共通していました。CPU名称は特定されていない形でしたが、今回は
- CPU:Xeon E5-2640 v4( 2.40GHz ) x 2(10コア20スレッドx2)
- メモリ:96GB
と20コア40スレッド、96GBへと大幅なスペックアップがなされています。
ただし、共用サーバーなので問題となるのは1台のサーバーへの収容数であってサーバースペックそのものではないことに注意です。
スターサーバーの今一つなところ
クラウド型サーバーってなんだ!?
うたい文句は、「クラウド型高速レンタルサーバー」であるスターサーバーですが、そもそもクラウド「型」って何なのでしょうか?
サーバースペックでCPUが書かれている時点で、他のクラウドサーバーとはなんだか違う気もしますし、プラン間のアップグレード・ダウングレードは然程簡単ではなさそうです。
ミニバード・ファイアバード・クローバーの以前のサーバーと違って、最大のCPUパワーが変わっていくという意味のクラウド「型」なのでしょうか?
全体的には早いが引っかかる
私は、MySQLが一つだけなのはつらいのと、CPU割り当てが上昇しているのでスタンダードプラン(月額500円)で契約しました。
現在メインで使用している米国サーバーと比べると、インストールしたワードプレスサイトの表示は全体的にはかなり早くなります。原因は明白で、日本からスターサーバーのPINGが数ミリ秒なのに対して、米国サーバーまでは100~200ミリ秒かかるので、圧倒的にきびきびした動きです。
が、PINGの差はクラウドフレアの利用などで何とか一部埋められるレベルなのと、PING値が体感できるほどページ遷移を繰り返すのは少なくともサイトの読者ではないので、どちらかというと時々起こる引っかかりのほうが気になります。
ドメイン処理の浸透が遅い
頻繁に触ることはありませんが、ネットオウル管理のドメインが全体的に浸透が遅く、ドメインを作製したりホストしてからアクセス可能になるまで数時間~半日かかることが多いです。
Google Domainsでは(DNSサーバーにGoogleを使っているからでしょうが)DNSキャッシュをフラッシュするとほぼ即座に反映されていましたし、お名前.comでももう少し早かったような気がします。
今のところ本契約には至らず
現時点でレンタルサーバーを一つも契約していなくて初めてのワードプレス、という場合はライトプランは性能も良さそうで良いと思います。
使っているサーバーに強い不満があるようなら検討の余地がありますが、どちらかというとmixhostのほうが満足度が高そうです。

スタードメイン旗下のサブドメインを使いたい場合を除いて、それほどの価値はないかなと思いますが、2017年現在、137個あります。これだけあれば色々なことに使えそうなので、これはこれで良いと思います。
illust.jp、ever.jp、ready.jp、trivia.jp、ponytail.jp、powerful.jp、icons.jp、pleasure.jp、robots.jp、carrots.jp、stadium.jp、coloring.jp、couple.jp、essay.jp、soldier.jp、bookmarks.jp、capture.jp、edition.jp、feeling.jp、folder.jp、frypan.jp、guidebook.jp、milkshake.jp、percent.jp、processor.jp、repeat.jp、session.jp、snowdrop.jp、stamina.jp、gif.jp、hardware.jp、www2.jp、change.jp、apples.jp、designers.jp、wwww.jp、xxxx.jp、handmade.jp、ape.jp、mpeg4.jp、beet.jp、byte.jp、dolphin.jp、evolution.jp、exp.jp、gradation.jp、guardian.jp、hits.jp、inch.jp、keyboard.jp、marble.jp、meter.jp、pigtail.jp、practice.jp、programming.jp、reloaded.jp、singsong.jp、softdrink.jp、topping.jp、army.jp、berserk.jp、butter.jp、halloween.jp、month.jp、year.jp、sauna.jp、sauce.jp、mydocument.jp、rage.jp、emanga.jp、vitamin.jp、spider.jp、information.jp、webmaster.jp、nation.jp、hydrogen.jp、bomber.jp、devel.jp、hexagon.jp、paddock.jp、boots.jp、course.jp、hammer.jp、universal.jp、trial.jp、taboo.jp、speaker.jp、material.jp、beginner.jp、knowhow.jp、nickname.jp、skull.jp、cacao.jp、graph.jp、official.jp、mosquito.jp、shenron.jp、college.jp、damage.jp、echo.jp、episode.jp、jailbreak.jp、everyday.jp、monologue.jp、torrent.jp、anyone.jp、riceball.jp、requiem.jp、lifecycle.jp、academy.jp、ajax.jp、campfire.jp、cheat.jp、fever.jp、guy.jp、holding.jp、hyphen.jp、mars.jp、premier.jp、sometime.jp、thunderbird.jp、unison.jp、widget.jp、another.jp、back.jp、cipher.jp、cocoon.jp、conf.jp、deejay.jp、encoder.jp、honeymoon.jp、lady.jp、psycho.jp、salary.jp、teen.jp、thread.jp、thumbnail.jp、survival.jp
コメント