卓球用具のブランドいろいろ

卓球

日本は卓球人口が多いです。人口が圧倒的に多い中国のほうが卓球人口自体は多いですが、一般層の卓球人口の割合は日本がどうも多いようです。様々なスポーツで世界を席巻するアメリカなどは、世界ランキングの上位にほぼ載っておらず、中国、日本、台湾、韓国、などのアジア諸国に次いで、ドイツ・スウェーデンなどのヨーロッパ勢です。

その関係もあってか、ブランドも日本、中国、EUのメーカーが主です。最近、卓球用具沼にはまりつつありますが、いろいろ購入する際に見た卓球用具ブランドとイメージを書いていきます。

国別卓球ブランド

日本

  1. バタフライ Butterfly(タマス社)
  2. ニッタク Nittaku(日本卓球)
  3. ティーエスピー TSP(ヤマト卓球)
  4. ヴィクタス Victas
  5. ヤサカ Yasaka
  6. ダーカー Darker
  7. アームストロング Armstrong
  8. ミズノ Mizuno
  9. アシックス ASICS
  10. ワールドラバーマーケット WRM
  11. ラリーエース Rally Ace
  12. 三英 Sanei

韓国

  • エクシオン XIOM(チャンピオン社)

台湾

  • アカディ Akkadi

中国

  1. 紅双喜 DHS Double Happiness
  2. 729 Friendship
  3. 銀河 Milky Way / Yinhe
  4. 世奥得 Sword
  5. 大維 Dawei
  6. KTL / LKT
  7. Palio
  8. 双魚 Double Fish
  9. 三維 Sanwei
  10. 雷神 LOKI
  11. 炎上乒乓 Young Shine
  12. 海夫
  13. Tuttle
  14. AIR
  15. 国球 KOKUTAKU
  16. 神龍木
  17. 乒匠研创
  18. 李宁 リーニン Li-Ning

スウェーデン

ドイツ

  1. アンドロ Andro
  2. ドニック Donic
  3. ティバー Tibhar
  4. ヨーラ Joola
  5. ジュウイック JUIC

ハンガリー

  • オーエスピー OSP

アメリカ

  • キラースピン Killer Spin

ブランド別の製品

バタフライ

日本を代表する卓球ブランドで、用具全般を発売していて世界中で使われています。スレイバー、ブライス、テナジー、ディグニクスなどの大ヒットラバーを何世代にも渡って開発しているメーカーです。ラケットもかなり売れているような雰囲気を感じます。インナーフォースシリーズやスーパーALC、スーパーZLC、ビスカリア、SK7や選手モデルなどなど、大ヒット商品が盛りだくさんな感じです。

私も、昔卓球をしていたころは、ラケット、ラバー、ラケットケース、ボール、クリーナー&スポンジ、シューズ、ボール、ウェア・・・・ほとんどの卓球用品をバタフライ製品で賄っていました。最近の印象としては、何年か前に大幅値上げをしたというイメージが強いです。当時卓球をしていなかったですが、検索するとまだまだ引っかかります。

バタフライは終わりか。それとも始まりか。
<卓球王国別冊『卓球グッズ2016』より> [caption id=

あと、大人気ブランドであることからある程度仕方がないのですが、偽物が多いらしいというイメージが強いです。

安物買いの銭失い | 卓球王国BLOG | 台隅をつつけ! | ゆう

それに対し、特に対策らしい対策をしていないのがマイナスポイントです。レンズが偽造が難しいらしいというところと、最近ラバーパッケージデザインを一新したようですが・・・。バタフライだけではないですが、中国式ペンの発売が少ないのもちょっと。ネット通販で信用できないものが来るかもしれないといわれると、私はもう買わないと思います。(有力な老舗ショップの通販なら、たぶん、大丈夫なのだと思いますが)

日本製ラバーを買いたい場合には、選択肢がほぼバタフライになるような気がします。

ニッタク

ニッタクも有力ブランドですが、印象がかなり薄いです。バタフライよりも輪をかけてペンホルダーのラインナップが少ないです。ラケットは弦楽器シリーズのアコースティックは人気ラケットの一角でラバーでファスタークやモリストは売れていそうですが、ラバーもラケットも、紅双喜のものが最も価格が高いフラッグシップになってしまっています。紅双喜の国套は仕方ないにしても、狂飙龍5も狂飙プロ3ターボブルーも、自前のものより希望小売価格が高いです・・・。

伊藤美誠選手、石川佳純選手、馬龍選手モデルのラケットが売られています。

ボールは特に関東地方で使われている他、全国大会でも使用されているらしいです。

TSP

歴史あるブランドでしたが、ヴィクタスに統合されて廃止になりました。ラケット、ラバーなど人気商品は一部廃止になり、残りは価格上昇して再発売っぽいです。

関西地方ではTSPボールが使われていたようですが、ヴィクタスではボールは変わってしまって、別物という意見がYoutubeで見られました。

ヴィクタス

TSPの後継になっているブランドです。丹羽孝希選手モデルが売られています。ただ、例によって中国式は非常に絞られています。

ラケットのSWATシリーズはロングセラーで、丹羽孝希シリーズやカルテットはちょっとほしくなります。ラバーはラインナップが一新されたのですが、名前がごちゃごちゃで何が何だかわからない・・・。

ヤサカ

MarkVの印象がとても強いメーカーです。今はドイツラバーのラクザ、中国ラバーの輝龍などが目を引きます。日本では輝龍、翔龍だけですが、中国市場では、雷龍、飛龍、というラバーもあり、他に亢龍(たかぶる)、驍龍(つよい)もITTFに登録されています。

ラケットは、馬林シリーズ、アルネイド、リーンフォースなどが話題に上っている気がします。

ダーカー

ヒノキ単板ラケット、スピードシリーズの印象が非常に強いですが、バタフライのレボルディアCNFと前後してセルロースファイバーラケットのセグナを発売し、今年は一気にラインナップが増えました。力が入っている印象です。アバンティア、インペグノ、アクアセラス CNF、クラシック5 CNFと新しい特殊素材のラケットが発売されています。アバンティアとインペグノは中国式の公式発売はありませんが、特注品が出回っています。

一部で知名度が高いはずなのですが、アマゾンでは「セグナ」を何度検索しても「セレナ」に勝手に変換されて出てきません。

アームストロング

アームストロングは知らなくても、製品のアタック8は知っていました。他の製品も出ているし、ペンラケットも豊富ですが、あまりにもアタック8の印象が強いです。

ミズノ

卓球用具へは新規参入ですが、ラケットのフォルティウス、アルティウスが良さそうです。ラバーも結構よさそうです。どちらかというと、シューズで使っている人が多そうです。

中国式はアルティウス、デネブしかありませんが、デネブは中国式専用でシェークハンドがないという単板以外ではとても珍しいラケットです。

アルティウスは5枚合板でよく弾みます。7枚合板等のシリーズが出るという話もありますので、7枚バージョンは買ってみたいかも。価格的にもニッタク弦楽器や紅双喜選手モデルほど高くないので手に取りやすいです。

アシックス

シューズメーカーです。卓球シューズを使ったことはないですが、きっと履きやすいのだろうなあと思います。ランニングシューズは結構安売りしていたりしますが、卓球シューズは一般スポーツ店で見たことがないですね。

WRM

画像のリンクはおそらくWRM特注品ではなく中国本土版

中国の卓球用具を輸入販売しているイメージですが、少し自社開発製品も売り出しています。銀河の製品を中心に積極的に紹介していますが、普通に売られている中国ラバーから少し改変されているのと、ラケットはJTTAAマークがついていますが銀河のラケットは最近発売されていません。

ラリーエース

長野の新星ラケットメーカー。

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使っている木材が良いものなのか、価格が高いモデルが多いですが、見たことがないのでわかりません。

三英

卓球台のメーカー。東京オリンピックなどで採用されたり、日本で手に入る卓球台では最高峰のイメージ。

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ただ、日本国外で行われる国際試合ではほとんどが紅双喜が使われている気がします。

エクシオン

読み方が正しいのか謎なXIOMです。オメガ、ヴェガがかなり使われていそうな予感。

アカディ

ラケットが中国式ペンのラインナップも多くいい感じです。日本市場に来てから日が浅いこともあり、日本での知名度は低そうです。

紅双喜 DHS

中国のトップブランド。卓球専業ではなくバドミントンなど他のスポーツもやっています。狂飙シリーズのラバー、ラケットが日本でもニッタクから売られています。紅双喜も偽物が多いらしいですが、真贋鑑定が根本的にはできないバタフライと異なり、偽造防止があって書かれたナンバーをメーカーサイトで確認することで本物の判定ができるようになっています。(3回までしか本物認証されない)

ラバーは問題ないですが、ラケットはニッタクの販売分以外はJTTAAマークがないので、国内大会での使用には制限があります。

一般向け製品と、省選手用、ナショナルチーム用と製品が分かれていて、狂飙ラケットの国用のうち、グレードが高いものは10万円以上します。

金弓というドイツラバー(最初のバージョンは日本ラバーだった)を出していたりします。紅双喜の一般向けラバーを買うくらいなら、他の中国メーカーと思って購入してみたりもしましたが、やっぱりスタンダードな中国ラバーといえば紅双喜ですし、品質も良いように思います。

ニッタク販売版キョウヒョウ Neo 3

729

老舗メーカーですが、ラインナップが数字ばかりで訳が分からないです。焦点(FOCUS)などの裏ソフトラバーや表ソフトラバーで伝統あるブランドのはずです。最近のものはよくわかりません。

銀河 Yinhe

WRMがガンガン押しているブランドです。あまり入っていませんが、ラケットが結構いい感じなのではと思います。ソードとともに、結構意欲的なラケットをラインナップしています。

ラケットは、WRMが代理店をしている分だけはJTTAAマークがついており国内大会で普通に使用できますが、それ以外は審判長の承認が必要です。

ラバーもよいと思いますが、価格的にそれなら狂飙でいいのではと思うような製品が多めです。

世奥得 Sword

ラバーも出していますが、ラケットがかなり多種類出ています。表裏が別構成のラケットがかなり多いです。ラケットの品質も結構いいと思います。

ラバーは、廃版になりましたが粒高ラバーのスキュラScyllaが日本でもある程度知名度があったはずです。スキュラの代わりに、スキュラ3とヴェノムという粒高ラバーが発売されています。

大維 Dawei

粒高ラバーの388D-1、表ソフトの388C-1が人気のメーカーです。中国メーカーによくありますが、同じITTF承認番号で、違うラバーになっている感じです。388D-1でも、一枚ラバーの「顆粒王国」とそれ以外では違うらしいです。(詳細はわかりません)

KTL / LKT

LKTだったブランドがKTLに変わっています。赤専用の裏ソフトラバーRed Diamondが軽量でそこそこ人気がありそうです。黒専用のBlack Powerもありますが、黒ラバーは中国ラバーならもう少し重量のあるものを選ぶ気がするので、あまり見ないかも。

Palio

裏ソフトラバーのAK47が売れていそうです。スポンジが何種類もありますが、ブルースポンジが多分一番人気っぽいです。

双魚

どこかのヨーロッパ系ブランドで売られていた3スターボールはここのものです。

三維 Sanwei

私は使ったことがありませんが、Sanwei独自のグリップのラケットが発売されています。代表的なものは、時々ブログ等で紹介されていることもある、ピストルグリップです。
Aliexpress

画像のものは5枚合板ですが、カーボン入りも売られています。左右非対称なので左手用もあります。ラバーが張りにくそうなのがちょっと。実際使っている人は見たことがないですね。

雷神 LOKI

元世界チャンピオンの王皓選手のブランドです。ラケットは、一番安い入門用ラケットがインナーカーボンでびっくりしました。他の中国ラケットよりもブレードサイズが1-2周り小さく、ラケット総重量が抑えられるのが最大のメリットかなと思います。まだ試していませんが、プロ用という高いラケットもあります。

ラバーも粘着ラバーを中心にかなりラインナップされています。価格がとてもお手頃なので、しばらく頻回交換で使いたいと思っています。

炎上乒乓 Young Shine

こちらは、女子・元世界チャンピオンの郭炎選手のブランドです。定天・鎮海というフォア・バック向けラバーを発売しています。已打底ではないような感じなので、狂飙8-80では満足できないけれど最新ラバーを使いたいひとにいいのかもしれません。まだ使っていないですが定天を何枚か買ってみました。


Aliexpressでも売っていますが、セール中以外はアマゾンマーケットプレイスのショップのほうが安いですね。

海夫

結構前に、藍鯨というラバーが評判良かったようです。今は、補助剤(公式戦では使用禁止のはず)をよく通販で見かけるくらいです。

Tuttle

「国套」というラバーが売れている気がするのと、見たことはないですがコルクの打球面があるラケットを通販で見たことがあります。

「国套」は本当はBeijing(北京)という名前のラバーですが、パッケージには「国套」としか書かれていないし、ラバーのシートの中央にも「国套」と大きく書かれていて、Beijingはよく見ると小さく書いてあるだけです。紅双喜の国チーム用狂飙「国狂」のパッケージに書かれている「国套」と似ているので、真似した感じ?なのかと思います。そして、粘着ラバーから非粘着ラバーまでI-Vまで5種類があるのにも関わらず、ITTF承認番号は一つだけでシートの見た目もほぼ同じです・・・。

安くて使いやすいので悪くないです。

AIR

性能が良いラバーを結構出しているようですが、アリババ系の通販サイトでほぼ売られていないので入手したことはありません。

KOKUTAKU

昔からありますが、かなり謎なメーカーです。日本語名のパッケージのラバーをたくさん出しています。最近のものだと、「速さがモットーカイリキ」などですが、中身は同じBlutenKrscheかも?中国ラバーなので、全く別物かもしれませんが・・・。

神龍木

ブランドといえるほどの規模ではないかもしれませんが、ペン裏面打法用グリップのラケットを販売しています。改造もしてくれるようです。特殊素材ラケットに「PLC」入りがあり、銀河以外で見かけないので、銀河のOEMなのかもしれません。

裏面打法練習用に購入して使いましたが、かなり使いやすいです。

乒匠研创

竹ラケットを制作している工房。他のブランドも出している狂飙龍5の同構成ラケット等も売っています。竹ラケットは他にも2-3ブランドありましたが、今残っているのはここと、金亚(G-Yap)だけかもしれません。竹はかなり重くて、ものすごくはじきます。別ブランドですが、手元にある竹ラケットは中国式ペンで110gあります・・。

AFP通信で紹介されていたりしました。

卓球ラケット職人40年 二つの発明で挑む性能改善
【6月15日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)に住む曹立熹(Cao Lixi)さん(82)は、40年の間に趣味で1000本以上の卓球ラケットを修理してきた。

リーニン

どちらかというとバドミントンなどのブランドですが、シューズは卓球でも結構よさそうです。ただ、ミズノなどのブランドよりも高い金額を払うのかというと難しいところです。

Stiga スティガ

ヨーロッパの卓球ブランド代表格です。高品質で意欲的な木材ラケットがたくさんありました。ラバーのラインナップもかなり多く、実は日本のメーカーと比べても少なくない日本製ラバーを発売してきました。縦横を使い分けられる珍しい粒高を出していたり、ラバーも意欲的で好きなブランドです。

Andro アンドロ

ドイツブランドですが、日本製を強調したラケット「和の極み」を売っていたり、日本の有名プレイヤーを雇用していたりと日本市場に力を入れている感じのあるブランドです。色遣いが独特でヴィヴィッドで、好みが分かれるかもしれません。

ラバーも多種類あります。試してみたくて購入はしてありますが、まだ開封していないです。

ドニック

あまり日本では知名度がないブランドだと思いますが、「ブルーストーム」は英語圏レビューサイトでトップに君臨していますし、日本のYoutuberも高評価のようです。

私もつい買ってしまった、ラバーウォーマーのメーカーです。

[DONIC-JAPAN] ラバーウォーマー

代理店がアカディ、ワールドコネクト(トレーニングボールをよく見かけるのと、接着剤のコスパが良いらしい)と同じところです。

ティバー Tibhar

日本でも粒高ラバーのGrassの人気が高そうです。

ヨーラ Joola

粘着テンションラバーのゴールデンタンゴが結構よさそうですが、ブランドサイトが見づらく見つけられませんでした。

ジュウイック JUIC

ラバーのパッケージデザインが独特で、目を引きますが使ったことはありません。Dr. Neubauerというライン(?)の製品が時々紹介されています。

OSP

WRMがJTTAAマークを付けて売っているラケットの工房です。どれもかなり良いお値段・・・。

OSP blades - 【WRM】ワールドラバーマーケット
卓球用品(ラバー・ラケット・ウェアなど)を世界各国から直輸入。日本で市販されていない商品を中心に販売しています。

JTTAAマークがついた異質用の非対称ラケットはOSPのImmune OXだけかもしれません。(中国ブランドからはかなりたくさん出ています)

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