マスクのいろいろ。種類、布と不織布など

マスクが足りないため、再利用できる布マスクを購入したり、自作することも増えています。日本政府がアベノマスクという形でガーゼマスクを配布したりもしています。

ただ、マスクと一口に言っても色々な種類があります。

*このページには知る限りで情報を書いていきます。特に混乱期には、情報が錯そうします。マスクに関してもいろいろな話があるので、このページの情報は、私の信じる限りにおいて正しいですが、責任は負いかねますのでご了承ください。他の信頼できる情報ソースも探してください。

使い方から見た種類

マスクは、口と鼻を保護するものです。空気を吸い込む、吐き出すときに浮遊物などをブロックしてくれます。

使い捨てを前提として作られているものと、再利用できるものがあります。

使い捨てマスク

サージカルマスクや、N95を代表とした高機能な使い捨てマスクが該当します。

N95マスク

おおざっぱにN95マスクと呼ばれているものです、医療現場等で感染防止のために使用されているもののうち、高機能なものです。

Image by Omni Matryx from Pixabay

N95と言われていますが、N95はアメリカの規格で日本ではDS2が同等品で、各国政府機関で認証されたものが別々の名前で売られています。

アメリカ 日本 ヨーロッパ 中国 韓国
N95同等(95%) N95、R95、【P95】 DS2、【DL2】 FFP2(94%) KN95、【KP95】 KF94(94%)
N99同等(99%) 【N99】、【R99】、【P99】 FFP3
N100同等(99.97%) N100、【R100】、P100 DS3、【DL3】(99.9%)

*【括弧】内は規格としては存在するが見たことがないもの。

*中国/韓国規格にはKN100/KF97もあるが、ブロック率97%

よく見ると排気弁が付いているものとついていないもの、形にもいろいろあります。人の顔によって合う合わないが出てしまいますので、日本人にはできれば日本規格のマスクが良いと個人的には思います。基本的に、3種類用意して顔にあうかチェックして使うようにということになっていますが、特に今はそこまでできないように思います。

おおざっぱに3種類あり、形がしっかりしたカップ型、折りたたみ型で横に拡げて使うもの、縦に拡げて使うものがあります。顔にしっかりフィットするなら、カップ型が安定しますがしっかり合うものを見つけるのは難しいので、横に拡げるものが一番お勧めです。縦型は使ったことがないのですが、大きく開くならいいですが小さい場合、顎まで届かない場合は顔を動かしたり口を開けたりするとずれるのでお勧めできないと思われます。

不織布マスク

代表的なものは使い捨てサージカルマスクです。見た目ではわかりませんが、基本的に3層でできていて真ん中に目が非常に細かくて荷電しているメルトブローンというポリプロピレンの不織布が挟まっているものが高機能なものです。3層でも高機能な不織布が使われていないものもあり、見分けることは特殊な機械を使わないと難しいと思われます。

再利用できるマスク

洗ったり、フィルター部分を交換しながら使っていくマスクです。

フィルター交換式防塵マスク

再利用できるものには、工事現場で使われることがあるようなフィルター交換式の防塵マスクが代表的です。フィルター交換式は、N95が足りない場合に代替として有力候補となりますが、大げさな見た目から今のところあまり見かけません。ただし、日本の通販サイトでは4月中旬以降売り切れたため、今後は見る機会もあるかもしれません。

Image by Omni Matryx from Pixabay

写真のようなフィルター2個型もありますし、フィルター1個タイプのものもあります。フィルター一つのものはかなり息苦しいです。

電動ファン付呼吸用保護具(PAPR)

上記のフィルター交換式をもっと大げさにしたもので、安くても1個3万円近いです。まだ売り切れていません。電動ファンが呼吸を助けてくれるのと、他のマスクのようなフィットテストをしなくても効果を発揮する、はずです。
興研のPAPR in Amazon

非防塵マスク

カテゴリー分けできないものですが、上記の高機能規格に満たない交換フィルター式だったり、「洗える」のを売りにしたマスク類です。基本的に機能は劣ります。

N95に匹敵すると謳う商品や、近いかもしれないもの、電動式などもありますが皆N95以下と思ったほうが無難です。

今年はCOVID-19のせいで在庫がなくネットショップから消えてしまいましたが、花粉症がひどかった年にTOTOBOBOやケンブリッジマスク、Magic V line、その他いろいろ試しました。花粉症にはどれも有効だと思いますが、実用上難しいものも多いです。

有名スポーツ選手が着けたことで有名な「くればぁ」社の「ピッタリッチ」も10回くらいで交換するフィルター式ですが、敢えて分けたらここかなと思います。

有名ですが、高価ですしずっと買えないマスクなので試したことはありません。ただ、やはりN95には匹敵できないと思います。

その他布マスク

アベノマスクのようなガーゼマスクを代表に最近はやっているマスクです。防水の布を使ったものはひょっとしたらましかもしれませんが、誰もテストしていないため本来避けるべきと思われます。新型インフルエンザのときにイギリスで検証された結果として、布マスクを使用していた人はインフルエンザに罹患する確率がマスクなしよりも高かったというデータがあるはずです。

使い捨てマスクの機能の見方

よく、95%カット!99%カット!と書かれていますが、それだけではなく、よく見ると花粉を、細菌を、PM2.5を、ウイルスを、とか細かく書かれていることが多いです。何も書かれていない場合は、一番粒子が大きい花粉を対象としたテストはなさそうなので、花粉・細菌を95%と思っておけば良さそうです。良く表示されているものは、以下です。

  • BFE(バクテリア濾過率試験):3µm
  • VFE(生体ウイルス遮断効率試験):0.1um~5um(平均2.8um)
  • PFE(ラテックス微粒子遮断効率試験):平均1μm

花粉とバクテリアのブロックをうたっているのはBFE、ウイルスはVFE、PM2.5はPFEの数値が高いものを示していると思います。VFEが表示されているものなら効果が期待できると思います。BFEのものでも飛沫(大きくても0.1mm)はブロックできます。

ただ、マスクが顔に張り付けてあるならその通りの効果を発揮しますが、通常は飛沫には効果がありますが、室内などで発生しうるエアロゾルへは効果が限定的です。

N95はCOVID-19に効果がないのか

COVID-19が流行り始めたころ、N95ではCOVID-19に対する効果に疑問があるという記事が流れていましたが、完全に誤りです。根拠としてウイルス粒子が0.1μmであるのに、N95等でブロックできるのは0.3μmであるから、と書かれています。

https://president.jp/articles/-/32642

ウイルス粒子は単独では飛ばない

ウイルスのサイズ以前に、ウイルスは空気感染するとしても単独で浮遊するわけではなく、水の粒などと一緒になって空気中に漂います。ウイルス単独で浮遊する例は今のところ知られていないはずです。

ただ、咳やくしゃみでできるエアロゾル(空気感染のイメージを減らすためになのか、COVID-19の場合は日本語ではマイクロ飛沫と呼ばれることもあります)は最小0.1μmです。

N95のテスト粒子は平均0.075μm

N95マスクのテスト粒子サイズ0.3μmというのは空気動力粒子径という単位であって、空気中を漂うときに震えることなども考慮された空気中で沈降していく速度を目安に決まった値で、大きさを示したものではないのです。実際の粒子径は平均0.075μmで、ウイルスの実際のサイズになんとなく合致します。

http://www.mask.co.jp/disupo/setumei/n95.htm https://med.saraya.com/kansen/ppe/kaisetsu/mask.html

いずれにしても、平均0.075μmの粒子を95%以上ブロックできるので、それよりも粒子径の大きなウイルスなら問題はなさそうです。(平均だけではなく分散も関係するので、何とも言えませんが)

実際に効果があった

粒子径がコロナウイルスよりは少し大きいですが、インフルエンザでは実際に防護できるという実績があり、推奨されています。

また結果論ですが、医療現場ではN95マスクが用いられており院内感染があったとしても防護しない状態と比べると圧倒的に少ないです。

日常生活で効果が発揮されるかは問題

高濃度のウイルスにさらされる医療現場での効果は明らかですが、ウイルスにさらされにくい環境では、よく言われる「3密」を避けること、接触感染を防ぐための手洗い・手の消毒をしっかりすることのほうが重要であると思われます。

N95マスクを代表とするマスクで防げるのは正しく使用した場合で、つけ方もチェックが必要ですし、外したあとに自分に付着しないための注意も必要ですので、手軽に便利に使えて効果も高いものではありません。ただ、装着方法が正しくなくてもサージカルマスクと同程度の効果はあるようです。

ただ、気を付けて使えば非常に効果が高いのは間違いありません。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする