Ubuntu Server 20.04にGUIを入れたら、自動でGUIが起動してしまうようになりました。基本的にGUIを入れると起動時にはターミナル（CUI）ではなくGUI（標準ではGnome: gdm3）で立ち上がってきます。
デフォルトでGUIが起動するのを止める
普通に使うにはGUIのほうがマウスも使えるし（画面的な意味で）マルチタスクしやすいので便利ですが、サーバーで使う場合には普段からGUIが立ち上がっている必要はないので邪魔です。
ランレベルを変更するとGUIではなくCUIでの起動ができます。
起動時設定を確認する
systemctl get-default
ランレベルの確認です。graphical.targetだとGUI起動、multi-user.targetだとCUIでの起動です。
起動時はCUI起動に変更
sudo systemctl set-default multi-user shutdown -r now
再起動後に有効になります。
GUIを手動で起動する
sudo systemctl start gdm3
ディスプレイマネージャーを変える
ログイン時の画面（ディスプレイマネージャー）を変えることもできます。意味があるのかとも思いますが、ログイン画面のカスタマイズ、ログイン後の挙動を変えることができるようです。
デフォルトはgdm3で、もともとのgdmの機能を絞って軽くなっています。
現在の設定を見る
cat /etc/X11/default-display-manager
設定を変える
ディスプレイマネージャーをインストールしてあることを前提に、gdm3デスクトップのディスプレイマネージャーを選択できます。
sudo dpkg-reconfigure gdm3
dpkg gdm3
インストールされているディスプレイマネージャーから選択できます。
インストールとアンインストール
gdm3は標準で入っていて、gdm、lightdm(LightDM)、sddm(KDM)を追加インストールできます。
sudo apt-get install、sudo apt-get removeで行えます。
Gnome以外のデスクトップ環境を試す
標準のデスクトップ環境以外にもいくつか選ぶことができます。
XfceかGnome Flashbackが軽量っぽいのでよさそうです。XfceはUbuntuの派生ディストリビューション、Xubuntuを入れれば標準で入ってきますが、サーバー用はないのでインストールが必要です。
Xfce
sudo tasksel install xubuntu-desktop
か、
sudo tasksel install xubuntu-core
sudo apt-get install xfce4でインストールです。apt-getだとシンプルなインストールになるようです。
Gnome Flashback
sudo apt install gnome-session-flashback
でインストールです。
選択・不要なものはアンインストール
起動し分けることが必要なら、ディスプレイマネージャーの設定によっては起動時に選択できます。
gdm3（右下の歯車をクリック）
lightdm（右上のマークをクリック）
xubuntu-desktop入れたらgdm3が起動しなくなった
xubuntu-desktopを入れたところ、gdm3が動かなくなりました。普通に起動してもdpkg-reconfigure gdm3で、gdm3起動してないよと言われてしまいます。
ランレベルをmulti-userにして、sudo systemctl start gdm3をすると、上記の起動時選択でGnomeを起動できます。壁紙はXubuntuのものですが・・・。
Xubuntu-desktopのアンインストール
デフォルトでアプリの検索がしやすいGnomeのほうが自分には合っているようです。
sudo apt purge xubuntu-desktop xubuntu-icon-theme xfce4-* \ plymouth-theme-xubuntu-logo plymouth-theme-xubuntu-text
でxubuntu-desktopをアンインストールしました。
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