Ubuntu Server 22.04.03をセットアップ

≪≪この記事をすべて読むには約 6 分かかります≫≫

ときどきいじらないと忘れてしまうので、ホームサーバー用パソコンを再セットアップします。今回もUbuntu Server 22.04ですが、新バージョンの22.04.03です。だんだんと使いやすくなっているような気がします。

インストーラー

RufusでUSBフラッシュメモリにインストーラーを展開し、USBフラッシュから起動させます。

Ubuntu Pro

インストーラーが若干変わっており、途中でUbuntuの有料プラン、Ubuntu Proのアクティベーション画面が出てきました。

個人ユーザーであれば、5台まで無料で使い続けられるので、アカウントをセットアップしてみました。指示されたウェブサイトを別のPCもしくはスマホから開き、名前とメールアドレスでユーザー登録を行います。

インストーラーにアルファベット6文字のアクティベーション用コードが表示されているはずなので、打ち込むだけでUbuntu Proのアクティベーションができました。

5台を超えた場合や個人利用以外の場合には、サポートなしでパソコン一台当たり年間25米ドル、サーバーは1台当たり年間500米ドルです。個人利用だと、LTSのサポート期限で大丈夫だと思うので、ライブパッチ機能がどうしても欲しい場合以外には必要ないような気がしますね。

SSH

自分で設定するのは面倒なので、GithubにSSHキーを置きインストーラーで指定すれば簡単に初期設定できます。

MobaXTermのSSH Key Generator

MobaXTermのSSH Key Generatorを使ってSSHキーのセットを作成します。これまで気づかなかったのですが、キーを作成する際、マウスを動かすことでシードを設定しているらしいので、操作しないで待っているといつまでたってもキーが生成されません。

よく見ると、「Please generate some randomness by moving the mouse over the blank area.」(マウスを動かしてランダム性を生み出してね!」と書いてありました。

デスクトップ環境+KVMインストール

sudo apt update && sudo apt upgrade -y && sudo apt install -y ubuntu-desktop virt-manager

で、KVMのGUIツールとデスクトップ環境をインストールします。

過去に何回かやってきましたが、毎回わからなくなります。

ブリッジ設定

仮想マシンをいじるために、サーバー外からもアクセスできるネットワークへ接続しておくと簡単です。

「/etc/netplan/99.yaml」を作成し、

sudo nano /etc/netplan/99.yaml

network:
  ethernets:
    eno1:
      dhcp4: true
  bridges:
    br0:
      interfaces: [ eno1 ]
      dhcp4: true
version: 2

として、

sudo netplan try && sudo netplan apply

します。

仮想マシンマネージャー上のブリッジ設定

仮想マシンマネージャー(virt-manager)を起動し、

「Edit」→「Connection Details」から「Vitual Networks」タブを開いて追加「+」を押し、XML記述を行って追加すると仮想マシンマネージャーにブリッジを設定できます。

(XML編集には「Preferences」で有効にする必要があります。)

仮想マシンのネットワーク設定

仮想マシン画面を開いて、設定リストから「NIC」(ネットワークカード)を選んでブリッジ設定したネットワークを選べば、仮想マシンがブリッジされます。

ホスト側はブリッジのアドレスでアクセス

なぜなのかよくわかりませんが、ホスト側のネットワーク設定を見るとIP割り当てが変わっていて、「br0」にセットされたアドレスになっていて、外部からはこの「br0」のアドレスで接続できます。そして、ブリッジされた仮想マシン上からは、もう一つNICを設定するようにしないとアクセス不能になります。

LAMPサーバー

Apache、MariaDB、PHPでLAMPサーバーにします。上記のLAMPをtasksel全部入れる方法は選択肢がなかったので、全てコマンドでインストールしました。