LeEco Le Pro 3 X727を購入して失敗、中華フォンの教訓

ちょっと前に、2014年から使ってきたOnePlus Oneの調子が悪くなったので、つなぎにUMI Superを買ったものの今一つだったので、次の機種をと思い探していた時に見つけた新機種のLeEco Le Pro 3を買ってみました。

結構良い機種だと思ったのですが、購入した機種X727は失敗で今のところ修復不能な文鎮状態になってしまいました。英語で”hard bricked”と言われる状態です。

買うまでにある程度調べたのですが、失敗に至った原因と対策について書いていこうと思います。

LeEco Le Pro3

LeEco Le Pro3は2016年時点のQualcommのフラッグシップCPUのSnapdragon 821を搭載しつつ、指紋認証に対応していて、かつ安価という魅力的な機種です。

OSがAndroid6.0ベースの中華OSですが、例によって有志が開発したシステムがいくつか利用可能です。

QualcommのLTE対応

OnePlus Oneの頃はかなり自由度が高かったのですが、最近のQualcomm搭載機種は意図的にLTEバンドが制限されているものがほとんどです。OnePlus Oneはある程度いじれたのですが、OnePlusの機種でもOnePlus 2、3は、同じハードウェアであるのに発売地域によって対応バンドが異なり、さらに制限解除する方法が1年以上たっても発見されていません。

ただ、ごく一部の機種、2016年後半で発売されたものだとXiaomi Note 2のように一台でほとんどすべてのLTEバンドを網羅する機種も発売されているので、メーカーとQualcommの何かで決まっているようですが、LeEco Le Pro3も数少ない他地域対応を謳う機種の一つ、かつ最新CPUを搭載して安価という魅力的なモデルです。もちろん、SIMロックフリーです。

北米バージョンと全世界バージョン

私が購入したのは、アメリカのLeEco公式サイトです。アメリカの感謝祭前(11月上旬)にセールをしていたので買うことにして発注したのが最初の間違いでした。

購入当初には情報があまりなかったのですが、北米バージョン(X727)と全世界バージョン(X720)が存在しています。

DSDS

違いは、X720は流行りつつあるDSDS(Dual SIM Dual Standby)で、デュアルSIMかつどちらも待ち受け可能な一方、X727はSIMが一枚刺しで北米特有のLTEバンドに対応している点でした。

北米によく行くため北米バンド対応機種のほうが嬉しいので、X727をチョイスしました。アメリカのSIMカードをいつも持ち歩いているのでDSDSのほうが良いような気もするのですが、間違えてローミングを使ってしまうと日本でもアメリカでも料金が高くなってしまうので、シングルSIMの機種で飛行機上で交換するほうが安心です。

X727対応バンド

公式サイトによると、

  • LTE Bands 1/2/3/4/5/7/8/12/17/29/30/38
  • 3G Bands: WCDMA – 2,100 MHz, 1900 MHz, 2,100/1700 MHz, 850 MHz, 900 MHz

に対応していることになっていて、DoCoMoやソフトバンクのプラチナバンドには対応できないものの、日常使いには十分な対応です。はずでした。

2016/12/22のページ

今でも同じ情報が掲載されています。

日本でLTEを拾わない

購入したX727をアメリカで受け取ったのですが、スロットがナノSIMなのに手持ちのSIMカードがマイクロSIMだったのでアメリカではテストせずに日本に持ってきました。

満を持して日本でドコモ系のSIMカードを入れてみたら、3Gは拾いましたがLTEを拾ってくれませんでした。

その時にはネット上で調べてみたもののわかりませんでしたが、今見てみるとX720でも対応バンドが公表されているものと違うという情報があるので、X727は北米のみ対応のバージョンだったのだと思います。

http://forum.xda-developers.com/le-pro3/how-to/difference-x720-x722-x727-t3496491

以前はよくあったけれど

具体例は覚えていないのですが、Gingerbread(Android 2.3)とかIce Cream Sandwich(Android 4)の頃、アンドロイド端末の人気が出始めたころにあった中華パッドとか中華フォンでは、公称スペックが当てにならないのが普通だったように思います。

でも、2016年の今、スマートフォンの世界シェア上位に中国メーカーがたくさん並ぶようになったのに、アメリカで公式に展開しているメーカーで同じことがあるとは想像しておらず、今回は残念ながら使えませんでした。

X720は日本でも使えるかもしれませんが、実機レビューをまだ見つけていないのでわかりません。

X727文鎮化への道

最終的に文鎮化してしまったので、やっぱり危ないなあと自戒を込めて書いておきます。以前書いた記事「アンドロイド携帯が起動しなくなった、復活させるまでの手順」の方法で修復できる状態ではなく、機種によっては回復可能な状態ですが、残念ながら今のところ充電と放電だけできる状態(hard bricked)になってしまいました。

アンドロイド携帯が起動しなくなった、復活させるまでの手順

ADB/Fastbootを使ってアンドロイドのシステム復旧

ブートローダーアンロック

まず、カスタムリカバリーやROM焼きをするための最初のステップ、ブートローダーアンロックを行いました。

基本的に制限されていなければどの機種でもできますが、普通にキャリアで販売されているスマートフォンではできないものがあります。

X727は販売されている状態ではブートローダーがロックされていて解除できません。システムアップデートでバージョン5.8.019S以上に更新することでアンロックできるようになります。(販売状態では5.8.0.18S)

ADB接続して、Fastbootモードで再起動し、専用コマンドを入力するとアンロックできます。

fastboot oem unlock-go

文鎮化

カスタムリカバリーのTWRPを起動させてみたところ、パーティションのマウントがちょっと変でした。ここで通常の手順通り、TWRPを焼いてからカスタムROMを入れればよかったのですが、せっかくだからフルバックアップをしておきたいと思い、TWRPを焼く前にいじろうと思ってしまったのが運の尽きでした。

フルバックアップを取るにはROOT化しておく必要があるので、ROOT化をTWRP上から試みたところ、文鎮化してしまいました。(焼いていないカスタム非公式バージョンのTWRPではパーティションのマウントがなんだかおかしかったので、そのせいかもしれません)

復帰できない文鎮化

文鎮化してしまい、FASTBOOTもADBも接続できない状態になりました。リカバリーモードでは起動するものの、もともとROOTを取っていないのでルートには書き込めない状態でしたし、SDカードがないのでリカバリーする手段がありません・・・。

起動した状態でUSB接続すると、Qualcomm HS-USB QDLoader 9008が認識されます。(ドライバーを入れていない場合は表示が別のものになります)

これは、特殊な起動モードで、ROM焼き専用です。機種によっては、この状態からでも復活ができます。

http://www.androidbrick.com/ultimate-qualcomm-snapdragon-unbrick-guide-snapdragons-are-unbrickable-qhsusb_dload_qpst_qfil/

このモードから復帰するために必要なファイルは通常のROMとは異なります。完全なインストールファイルが必要で、通常のカスタムROM、配布されている公式ROMには含まれていないことがほとんどです。具体的には、mbn拡張子のfirehouse何とかいうファイルと、rawprogram0.xmlなどといったファイルが必要で、パーティション情報などのインストール情報が含まれています。

これらのファイルは、主にメーカー関係者のリークによって流出する以外に入手方法がないとされています。上のリンクはUltimate!と書いていますが、残念ながら現時点ではX720、X727向けのファイルは入手不能で、復旧不能に陥ってしまいました。

中華にはカスタムROMが欲しい

スマートフォンの所有は機密情報・プライバシー情報流出のリスクを抱えます。少なくとも中国製携帯、韓国製携帯は勝手に情報送信されるリスクが高いです。アメリカも同じといえば同じですが、そういうとAppleもGoogle本体も同じなので、結局どの程度リスクを許容するかということになります。カスタムROMが安全だという気はありませんが、私はオープンソースで有志開発されたCyanogenなどのほうが好ましいと思っています。

中華アプリがないだけでもだいぶ気分が違います。X727は中華アプリは入っていませんでしたが、中国メーカーから提供されたものをそのまま使うのはやはり気分が悪いです。