中古パソコンは買いか否か?Windows10無償アップグレードが終わって

コンピューター

ひと昔、ふた昔前だったら、中古パソコンを買うというのは選択肢に全く上がりませんでした。でも、最近はリサイクルが進んできたために中古パソコンは豊富にありますし、2015年度は中古パソコンがパソコン販売の2割に達したとの記事がありました。

Core iシリーズが出てきた前後からインテル・AMDともに省電力やGPU一体型、マルチコア化に舵を切ったせいか、だいぶ型落ちした製品でもそんなに不便ではありません。私も3年位前に初めて中古のラップトップ(ThinkPad)を購入してみたのですが、(拡張すれば)性能には満足でした。

中古パソコンは「買い」なのでしょうか?

中古のパソコン

中古のパソコンは、新品と違い基本的に一期一会です。同じように見えても個体差が大きいので、当たり外れがあります。

中古で買うときには細心の注意が必要です。運に左右される面も残念ながらあると思います。

私は今のところ購入した中古品には満足していますが、新品と同じサポートを期待するのは無理ですので、割り切りが必要です。

最近は、マイクロソフト公認中古(Windowsの場合)というのもあるので、気軽に買うことができます。

リサイクル

中古パソコンの注意点

まず、パソコンを中古購入するにあたって、デスクトップ・ラップトップに共通する注意点を書いていきます。

メモリ仕様・容量

とりあえず気を付けるべき点は、メモリの仕様、容量です。中古で購入する以上、最新のメモリは使えないのを覚悟したほうが良いのですが、古い仕様だと値上がりしていることがあり、新品よりも高くつく場合があります。

例えば、最近はメモリが8GB、16GBついている機種が増えていますが、ひと昔前は多くても4GBでした。メインボード(マザーボード)によって拡張性が違いますので、買う前に良く調べたほうがよいです。

とりあえず2016年時点ではCore iシリーズ(第一世代でも)はDDR3メモリで、現在もほぼ現役なので良いですが今後は変わってくると思います。

また、ウルトラブックやスリムデスクトップでは拡張性が全くない(ウルトラブックの場合換装もできない)場合があります。

ストレージ

最近の新機種は高速SSDを搭載したモデルが多くなっています。中古品に搭載されているストレージはHDDがメインですし、SSDにしても古いものになっています。SSD搭載機種だったとしても、この数年で性能が劇的に向上したSSDの、性能が良くなる前のモデルですから、今の最新機種よりはだいぶ劣ります。

また、HDDもSSDも消耗品と考えたほうが良いので、どのように使われてきたかわからないストレージは「いつ壊れるかわからない」と思っておきましょう。

購入したらすぐにイメージバックアップを作成し、できれば250GB以上のSSDを買ってそこにリストアしましょう。(パーティションは後で変える必要が出てくることが多いです)

ウルトラブックでは交換できないことがあるのと、スリムタワーパソコンでは溶接されていたり、換装できても作業するのが非常に大変なので基本的に交換できないつもりで居たほうが良いかもしれません。

中古ラップトップの注意点

デスクトップの中古よりも、ユーザー層が違うのか新しい機種がたくさん売られています。とはいっても中古品には違いありませんので気を付けなくてはいけません。

特にデスクトップと異なりたくさん気を付けなくてはいけないポイントがあります。

中古のバッテリー

バッテリーが一番やっかいです。劣化していることが多く、基本的には中古はバッテリーを交換する必要があると思って値段を考えたほうが良いくらいです。

特にウルトラブックではバッテリーの交換が簡単にできない機種もあるので、購入するときには注意が必要です。バッテリーが劣化する原因は、

  1. 満充電の状態で放置した
  2. 高温にさらした(車の中など)
  3. 深放電を行った
  4. 充放電を繰り返した

なので、中古ショップで電源を入れて展示してある機種を見てバッテリーが付いたままだったら、劣化している可能性がかなり高いと思われます。

私が最近買った中古品は中古専門店「イオシス」の実店舗にあったラップトップでしたが、展示品にバッテリーが付いたままだったにも関わらずしっかりと動きました。その前に他店の通販で買った機種はバッテリーがダメでしたので、在庫の回転が早い店なら問題ないのかもしれません。

バッテリーは互換品ですと3000円から10000円くらいまでです。

中古のディスプレイ

最近はあまり見かけませんが、スクリーンセーバーを使わずにつけっぱなしにしているとディスプレイは焼き付いてしまいます。

ぱっと見た目ではわからなかったり、ショップで少し見てもわからない場合があります。傷があることも多く、相当頑張らないとディスプレイの交換はできませんので、保証がついているショップで買うか、割り切りが必要になります。

ディスプレイに傷があることが明示してあって、その分安くなっているショップを選ぶとよいでしょう。私が使ったことがある「Be-Stock」はその点良い感じでした。

中古デスクトップの注意点

中古デスクトップを購入するのはラップトップと比べるとお勧めできません。

ラップトップと比べると選択肢が少なく、値段も新品と比べたら安いかもしれませんがあまりメリットがないように感じるからです。

理由を想像してみると

  • 売れないので在庫費用がかさむ
  • かさばるのと機種ごとに形が違うので流通、在庫コストがかさむ
  • ラップトップよりも交換サイクルが長い(気がする)ので古い

というような気がします。機種交換時に売られたと思われる新品の付属キーボード、マウスはよく売られているのに、本体には魅力がないんですよね。

Windows10へのアップグレード

2016年7月29日まではWindows10への無償アップデートができたので、Windows7、Windows8の機種を買い求めやすい状態でした。Windows10にアップグレードできれば、セキュリティパッチなどの提供期間が十分に貰えるからですが、無償アップグレードは残念ながら終わってしまいました。

無償アップグレード終了以降、中古のパソコンは買いなのでしょうか?私は現時点では「買わないほうが良い」と思っています。Windows7ならまだしも、Windows8のパソコンを使う気になれないので、特に新しい中古品は完全に購入対象外になってしまいます。これから出物が増えてくるはずなのに。

さらに、週末に中古ショップを見に行ってきたところ、6月上旬、7月上旬と値段が変わっていませんでした。新機種が出る時期ではないので当然かもしれませんが、Windowsは古い、値段は同じ、では買う気になれません。

用途によりますがすごく安いCeleronの機種を諦めて購入するほうが幸せになれる気がします。Windows10は公開から1年なので、まだ中古はないか、あっても高すぎるので対象外です。あと半年くらいしたら、中古も考えられるかもしれません。

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