ベッドマットレスいろいろ—低反発、高反発

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人生の3分の1は寝ているから寝具は良いものを、というのはメーカーのセールストークなのですが、実際、体に合わないベッドで寝ると腰が痛くなるんですよね。

スポーツ選手に使ってもらって広告を出しているエアウィーブやブレスエアーは高価ですが思わず使ってみたくなります。

マットレスいろいろ

昔の家で寝具といえば布団でしたが、最近はほとんどベッドだと思います。高齢者でも布団からベッドに買い替えて、畳の上にベッドを置く、というのは一般的だと思います。私の祖父母もそうでした。

ベッド

敷布団に比べてベッドが優れている点は、

  1. 高さがあるので腰・膝が痛くても寝ころびやすい、手すりもつけられる
  2. リクライニングできる物がある

ですが、ベッドフレームの上に敷布団を置くこともできます。その場合は、リクライニングはちょっと難しいですがもう一点は敷布団でもなんとかなります。

ただ、布団では敷きっぱなしのままだとカビが発生するので、やはりベッドフレームには基本的にはベッドマットレスが良いです。

マットレスにもいろいろあり、寝心地が大きく違います。

 

コイルスプリングマットレス

普通にマットレスといえば、コイルスプリング、渦巻きバネのものです。

2種類あって、ボンネルコイルというタイプとポケットコイルというものがあります。ボンネルコイルはベッド全面にばねを敷き詰め、全体で体を支えます。

一方のポケットコイルもベッド全面にばねを敷き詰めていることは同じですが、ばねが一体型になっているボンネルコイルと違いポケットコイルでは独立したバネがたくさん入っています。これによって、最近流行りの体圧分散ができる構造です。

ボンネルコイルのベッドのほうが固い寝心地になるのが一般的ですが、マットレスはコイルだけではなくその上にある中綿の素材と厚みによって大きく寝心地が変わります。例えばアメリカだと柔らかいベッドの人気が高く、ボンネルコイルなのにものすごく柔らかいベッドが売られています。

低反発マットレス

次によく見かけるものは、ラテックスやウレタンを中心にした低反発マットレスといわれる類の製品です。

柔らかくて確かに寝心地は良いのですが、私は好きではありません。吸い付くような感じで、短時間なら気持ちよく転がっていられますが、なんとなく窮屈に感じる上にじっとりと汗をかくので嫌いです。エアベッドやウォーターベッドもこの点は近いものがあります。

高反発マットレス

低反発マットレスの人気が一巡して出てきたのが、高反発マットレスです。ラテックスなどの低反発マットレスと違い、寝た時にクッション性がありふわふわとした感じがします。

代表的なのはポリエステルの「エアウィーブ」「ブレスエアー」と、高反発ウレタンの「マニフレックス」ですが、東京西川などの布団メーカーや家具メーカーが多くの製品を出しています。

私もブレスエアーを試してみましたが、結構心地よく眠ることができ起きた時も快適でした。

高反発マットレスの利点

ということで私の一押しは高反発マットレスなのですが、高反発マットレスとコイルスプリングとの違いは何でしょうか?

ボンネルコイルと高反発マットレスは明らかに違います。ボンネルコイルでも反発力は高いですが、固い感じが強くあります。高反発マットレスは固いというイメージはありますが、実際固いわけではなく体に合わせて変形し、体重をしっかり支えてくれます。

ポケットコイルマットレスと高反発マットレスはどうでしょうか?私は寝心地自体はそれほど大きな違いはないように感じました。どちらも、体の重心に合わせてマットレスが体圧分散してくれる構造になっています。強いて言えばポケットコイルよりも高反発マットレスのほうがより細かい調整をしてくれる構造ですが、鈍感な私には感じられませんでした。

でも、高反発マットレス、特にエアウィーブやブレスエアーといった最近の製品にはポケットコイルにはない特長があります。

持ち運べる

もちろん製品によるのですが、エアウィーブなどはスポーツ選手が持ち歩いて遠征先で使うことで有名です。

製品を軽く作れるというのは、金属部品が欠かせないポケットコイルにはない特長です。

端まで快適

ポケットコイルマットレスは、体圧分散をしてくれるのはマットレス内部に詰め込まれたコイルです。ポケットコイルは、できるだけ端のほうまで機能を落とさないように考えて配置されていますが、それでも一番端はそうはいきません。

私の使っているポケットコイルは、ベッドの隅が固く、間違えてそこを使うと朝には体が痛くなってしまいます。この点、エアウィーブやブレスエアーマットレスでは問題なく、隅々までほとんど同じ寝心地で使うことができます。

洗濯できる

すべての製品が丸洗いできるわけではありませんが、カバーを外して洗うことができるのは大きな利点です。

私の使っているポケットコイルマットレスは8年くらいたちますが、洗えませんからなんとなく汚い気がします。洗って干すことができるというのは素晴らしいことです。

ローテーションができる

これも製品によりますが、マットレス内部の部材をローテーションできる製品が数多く出回っています。

ポケットコイルのマットレスでも、上下、裏表をローテーションして使うことで耐用年数を上げることができます。数か月に一回、上下を変えたり、干して裏表を逆にしていきます。

が、高反発マットレスの場合はさらに高度なローテーションが可能な製品があります。寝ころんだ時に特に荷重がかかるのは腰部で、そのために起きたときに腰が痛くなるような事態になるのですが、ポケットコイルマットレスでは上下を反転したとしても結局腰の位置は大体ベッドの真ん中あたりなので、へたりが来るのは真ん中です。

高反発マットレスの中には、中身が3分割されていて腰が当たっていた部分の部材を頭部、脚部と交換することで真ん中の部材が先に劣化するのを防ぐことができるものがあります。

ただし、交換してローテーションしたとしても、所詮はプラスティック系の素材であって、金属製の良質なポケットコイルマットレスと比べると早くヘタるのではないかと思います。自分で感じたわけではありませんが、口コミなどを見た意見です。

マットレス以外にも敷布団、ベッドパッド

ポケットコイルマットレスにはない、エアウィーブやブレスエアーの特徴の一つは、薄いものが補助的な寝具として販売されていることです。

中芯になるポリエステル素材の周りに分厚い綿の層を作った敷布団や、他のマットレスや敷布団の上に敷いて使うベッドパッドです。

私が試した製品はブレスエアーのベッドパッドで、ボンネルコイルの固いベッドの上に敷いて使いました。ベッドパッドの中では厚めの4.5センチで、これを載せると寝心地が劇的に改善して快眠できました。

楽天市場 ブレスエアー高反発マットレス

ふるさと納税の返礼品にも

2016年現在、高反発マットレスの代表格になっているエアウィーブとブレスエアーはふるさと納税の返礼品としても入手可能です。

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(2017年8月9日追記:今年もエアウィーブはありましたが、9月1日から総務省指導での返礼品見直しがあるため現在停止中です。再開後はおそらく高くなっているはずです・・。)

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