久しぶりにデジカメをいじっていたら、新しいデジカメが欲しくなりました。
今使っているのは、スマートフォン(2014年)のカメラ機能と、オリンパスPENシリーズのE-P3(2011年)です。スマートフォンのは1300万画素f2.0、35mm換算焦点距離27mmで、E-P3は有効1230万画素と画素数ではほとんど同じです。
カメラのファインダー
E-P3には外付けの電子ビューファインダー(VF-3)を付けられるのですが、付けていないので背面液晶を見ながらの撮影です。
スマートフォンも画面を見ながらの撮影なので、ファインダー付のカメラはしばらく触っていませんでした。
次は、ファインダーがついているカメラが欲しいと思っています。ファインダーには二種類あります。構造的に、一眼レフカメラと呼ばれるものは光学ファインダーを搭載していて、ミラーレスカメラに付けられるものは電子ファインダーです。
アナログの時代にコンパクトカメラについていた、大体どの辺りが写るかの目安になる穴の「ファインダー」は、デジタルカメラ時代になって液晶画面が搭載されるようになったのでほとんど見かけなくなりました。
一眼レフカメラ、光学ファインダー
デジタル時代前から進歩し続けている、一眼レフカメラのファインダーです。デジタル時代でもデジタル一眼レフ(DSLR)として開発されています。
枯れた技術なので信頼性が高いです。高級機種でなければ、しっかりピントあわせをするのが難しいらしいです。
ミラーレスカメラ、電子ビューファインダー
ファインダーにディスプレイがあって、撮影される画像を表示してくれます。基本的には背面液晶ディスプレイと同じと思います。
背面液晶は太陽光が燦々と降り注ぐ場所では見えにくいので、ファインダーがあれば覗き込むことで見やすくなることが大きなメリットです。
ファインダーを覗くことで両手に加えて顔でカメラを支えることができ、3点支持がやりやすい、ファインダーがあると気分が高まる、というのも見逃せないメリットです。
光学 vs 電子
光学ファインダーと電子ファインダーを比べると、それぞれに長所、短所があります。
光学ファインダーのメリット
- 電気を使わないので電池の持ちが良い
- 追随性が高い(電子ビューファインダーでは、動くと残像がでたりする)
- レンズを通して実際に見ているのでリアルタイム性が高い
- オプションパーツで、フォーカスをあわせやすくしたりファインダー倍率を上げるものがある
- 太陽を見てもカメラは壊れにくい(ファインダーを覗くと眼は危ないです)
- 写真を「撮っている」感
電子ファインダーのメリット
- 本体を小さく・軽く作れる
- ピントが合った、フォーカス面を表示させたり(フォーカスピーキング)その他情報を多く載せられる(光学ファインダーでもある程度情報が出ます)
- 実際に撮れる写真とファインダーの表示がほとんど同じ(ホワイトバランスや被写界深度)
- 暗い場所でも明るく見せてくれる
- 太陽を見ても大丈夫!(白とびするだけ。カメラは壊れます)
- 調節の影響がない
視野率と倍率
カタログスペックで見るファインダー性能は、「視野率」と「倍率」です。電子ファインダーの場合にはさらに、ファインダー画面の画素数や表示面のタイプ(有機ELディスプレイやTFT液晶など)が加わります。
ファインダー視野率
実際に写真に写る映像のうち、どれだけがファインダーに写るかという指標です。100%に近いほど高性能です。電子ファインダーの場合には基本的に100%です。
これが100%を下回って95%だった場合には、ファインダーで見える部分よりも撮られた写真が5%分(5.3%)大きいということで、これはいくら一生懸命フレーミングを頑張っても、出来上がった写真をトリミングしなければ意図した写真にならない、ということを意味しています。
100%でないデジタル一眼レフを買うくらいなら、電子ファインダーを搭載したミラーレスカメラのほうが良いと思います。
ファインダー倍率
50mm F1.4の焦点距離のレンズを付けて遠くにピントを合わせたときに、実際に肉眼で見えるものと比べてファインダー上の大きさが何倍か、という数値です。
オートフォーカスの場合には問題になりにくいですが、マニュアルフォーカスをする場合には、ピントを合わせる時に見える映像が小さいと大変です。
カタログ上の数字は、カメラによって換算する必要があります。カメラによって撮影素子の大きさ(光を受ける部分)の大きさが違うために、同じレンズを付けても撮れる画像の大きさが違います。
たとえば、マイクロフォーサーズのカメラ(オリンパスやパナソニック)の場合には2倍の大きさに撮れるため、ファインダー上の像が大きくても写る画像は2倍に拡大されているため、ピントを合わせるのはそれだけ大変になります。
換算するには、

のように、
- フォーサーズ 1/2倍
- APS-C 2/3倍
- APS-H 3/4倍
- 35mmフルサイズ 1倍
で換算します。ただ、ファインダーが大きいのが売りの機種は、換算数値が書いてあったりします。
例:オリンパスのE-M1 1.48倍(35mm換算 0.74倍)、ソニーのα7R II 0.78倍
どのカメラを選ぶ?
光学ファインダーにするか、電子ファインダーにするかは、基本的に選べません。メーカーとブランドを選ぶとほとんど決まってしまうからです。(ソニーやペンタックスを除く)
私の用途からしたら光学ファインダー搭載機種よりも、電子ファインダー搭載機種のほうがメリットが大きいと感じます。
選ぶのに参考になる、かもしれない意見を二つ載せておきます。

光学ファインダーの一眼レフデジタルカメラを作っているメーカーは、ミラーレスカメラのブランドも展開していますが、レンズのマウントが一眼レフと違います。
光学ファインダーのメーカー
- キヤノン(ミラーレス:EOS M)
- ニコン(ミラーレス:Nikon 1)
- リコー(ペンタックス)(ミラーレス:ペンタックスQ)
- シグマ(ミラーレスはレンズ交換式ではないdpシリーズ)
電子ファインダーメインのメーカー
- ソニー
- オリンパス
- パナソニック
- 富士フィルム
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