前回スマートフォンを購入したのは、1年半くらい前です。顕微鏡やスローモーション動画撮影はちょっと欲しかった機能ではありますが、WZERO3、iPhone、Oneplus Oneなどが出た時のようなワクワク感はあまりありません。
思えばパソコンも、買えないのにスペックを見るだけでワクワクしていた時代があったなあと感慨深いです。選んで使う製品ではなく、みんなが使う実用品になってきた証拠ですね。
2023年初頭時点では、まだOppo Find X3 Proから買い替える気はありませんが、新しい機種をいろいろとみてみます。
Qualcomm Snapdragon
2021年時点では、Snapdragon 888とかを搭載した機種がフラッグシップでした。その後、呼び名のナンバリングが大きく変わっています。
Snapdragon 888は2021年第一四半期発売ですが既に5nmプロセス製造と、パソコン用CPUよりも微細化が早く、現在のモデルは4nmです。
Snapdragon 8 Gen2
Snapdragonの2023年時点での最新型はSnapdragon 8 Gen 2で、メインコアが64bit命令のみに対応していて32bit非対応のため、コア数が変則的でよくわかりません。
ところが、今年Armが発表したCortex-X3とCortex-A715はいずれも64bitArm命令にのみに対応しており、32bitには対応していない。このため、プライムコアとパフォーマンスコア側に切り替えた時に、32bit命令のアプリを実行することができなくなってしまう。このため、32bitにも対応しているCortex-A710を2コア搭載し、32bit命令のアプリを実行する場合にはCortex-A710で実行するような仕様になっているということだった。
そして、従来はパフォーマンスコアが3コアだったのを4コアに増やしたため、高効率コアを3コアにしたのだということだった。なお、CPUのクラスターとしては、プライムコアになるCortex-X3の1コアで1つ、パフォーマンスコアになるCortex-A715+Cortex-A710の4コアで1つ、高効率コアのCortex-A510の3コアで1つとなる。

Qualcommがハワイで開催した「Snapdragon SUMMIT」において、Snapdragon 8 Gen 2を発表しました。
同SoCは噂通り、超高性能コアであるArm Cortex-X3が1つ、高性能コアが3つ、高効率コアが4つで構成されています。
各CPUコアの動作周波数は、超高性能コアが3.2GHz、高性能コアが2.8GHz、高効率コアが2GHzです。

二つの記事でコアの構成が違う・・・。
Kuba Wojciechowski has confirmed the Qualcomm Snapdragon 8 Gen 2 will feature 1x Cortex-X3, 4x Cortex-A715 and 3x Cortex-A510 cores in a tri-cluster arrangement. The previously rumoured 2x Cortex-A710 cluster is no longer needed because Arm added 32-bit app support to the Cortex-A510.

最後の英語記事を見ると、Cortex-A710は搭載されず32ビット演算はA510のみで行うことになったと言っていると書かれています。どれが本当なんだろう。。。Qualcommのウェブサイトを見ても、実際がどうなっているのか不明ですが、少なくとも高効率コア(低性能コア)は3つのようです。
Kryo CPU
• 64-bit Architecture
• 1 Prime core, up to 3.2 GHz
• Arm Cortex-X3 technology
• 4 Performance cores, up to 2.8 GHz
• 3 Efficiency cores, up to 2.0 GHz
いずれにしても、過渡期なのでパスしてもいいかなあという気がします。
Snapdragon 8 Gen1は不評だったよう
Samsungで製造されていたSnapdragon 8 Gen1は発熱などの問題で不評だったようですが、現在のSnapdragon 8+ Gen1やSnapdragon 8 Gen2はTSMC製造で改善している模様です。

Snapdragon 888の倍以上のAntutuスコア
スマホでよく使われるベンチマーク「Antutu」だと、現在使用している機種のSnapdragon 888だと50万点くらいのベンチマークスコアのところ、Snapdragon 8 Gen2搭載の最新機種だと127万点だとか・・・。

ちょっと欲しくなってきます。が、スマホで何をしているかというと、ブラウジングと動画視聴くらいなので、旧世代機種でもすでにオーバースペックです。やはり、充電機能向上、新しい通信規格採用、撮影機能が大幅アップ、などがないと食指は動かないですが、メーカーもそういった点を売りにした新機種を投入してきています。
MediaTek Dimensity
Snapdragonと双璧をなすスマートフォン用CPUブランドのMediaTekですが、Snapdragon 8 Gen1の躓きで結構使われたようです。
MediaTekは台湾メーカーで、Intelのファウンドリで生産する契約が2022年に交わされています。

Dimensity 9000
昔は廉価な機種に搭載されることが多く、安かろう悪かろうなイメージがついていたMediaTek製CPUですが、最新のDimensity 9000+とかはSnapdragonの最新CPUと張り合うレベルの製品で、大手メーカーで採用されることもかなりあるようです。
Dimensity 9200
2023年初頭時点での最新CPUで、Snapdragon 8 Gen2と同じ世代のCortex-X3コアを採用しています。ベンチマークスコアも同じような感じなので、完全にライバル状態ですね。

パソコンのCPUであるIntel CoreシリーズとAMD Ryzenシリーズは、コアの設計が違うのでいろいろ性能差がありますが、SnapdragonとDimensityはコアの基本設計はARMの同じ世代の同じCPUで、付加価値が違うくらいなので、まあどちらでも良いような。
採用機種もぼちぼちあるようですが、Snapdragonほど大々的には使われていません。

現状の搭載機種
Oneplus
- Oneplus 11
Xiaomi
- Redmi K60 Pro
- Xiaomi 13
- Xiaomi 13 Pro
Motorola
- Moto X40
vivo
- vivo X90
- vivo X90 Pro
- vivo X90 Pro+
- vivo iQOO 11
- vivo iQOO 11 Pro
X90シリーズはカメラがすごいですね。iQOO 11はゲーミング用途のようです。X90は15万円~で、iQOOは8万円~とかなり違います。
Samsung
- Galaxy S23 Ultra
Oppo(未発売)
- Find X6 Pro (予定)
ZTE(未発売)
- REDMAGIC 8 Pro(国内発売予定)
- REDMAGIC 8 Pro+
- nubia Z50

RedMagic 8 Proは、ベゼルがカーブしていないフラットなディスプレイが逆にいいですね。カーブディスプレイは、保護フィルムが張りにくいし、ケースと干渉してすぐ剥がれるので嫌いです。
発売元はZTEの系列、Redmagicとnubiaです。アメリカから制裁を受けていましたが、2022年に終了し多様です。RedMagicは日本発売予定を発表していますが、そのせいで海外から購入しにくくなっているようです。

Oppoのように同じ価格での国内正規販売なら有難いですが、価格が大幅に上がる商品が多いので国内正規販売なんていらないと思ってしまいます。国内販売のメリットは、y.u. mobileのような故障保険に入れる点くらいでしょうか?
OneplusかRedMagic、Redmi?
一番欲しいのはRedMagicです。OneplusだとOppo系列のRealme、Oppo、Oneplusの高速充電環境が共通のため、集めた充電機器が使える点が捨てがたいです。
中華環境の削除がしっかりできるなら良いのですがRedMagicは情報があまりない感じなので、日本国内販売されたら考えようかなあと思います。
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