無線式キーボード・マウスの進歩
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私はラップトップについているタッチパッドが嫌いなので、出先にもロジテックのトラックボール「M570」を持っていくことが多いです。タッチパッドを無効にしてあればキーボードは何とか我慢できますが、キータッチなどの点でかなり不満が多いので、家や職場ではマウスに加えて外付けキーボードを使っています。
ひと昔前は無線式のキーボード・マウスは信頼性が低くて使い物にならない印象でしたが、最近の製品はだいぶ満足いく出来です。
進歩を感じる点を挙げていきます。
接続性が劇的に改善
以前の無線キーボード、無線マウスは27MHz波で接続していたり、光学式無線方式というものあったように思います。そのころは、少し離れただけで動きませんでした。
その後、Bluetooth方式や無線LANと同じ2.4GHzを使った無線キーボード、無線マウスが出てきましたが、最初は問題が多く、Bluetoothでは頻繁に切れてしまいましたし、2.4GHz帯は電子レンジの近くでは動かない、無線LAN・Bluetoothと干渉して調子が悪いということが頻発しました。
最近の無線キーボード・マウスも主流は2.4GHzですが、以前よりは改善しているようで、ほとんどストレスなく入力できるようになりました。距離も十分取れます。
一部のメーカー(Rapooしか知りませんが)は5GHz方式の無線キーボード、無線マウスを出しています。キーボード、マウスともに4年ほど使っていますが、満足度は非常に高いです。中国メーカーの技術力の進歩を感じる部分です。(最近、無線マウスはスクロールボタンがおかしくなってしまいましたが、Buffalloやエレコムのマウスよりも長持ちする気がします。)
Bluetoothのメカニカルキーボード(Filco Majestouch)が気になるのですが、Bluetoothは以前の印象が悪すぎて手を出せません。
レシーバーの小型化、共用化
各メーカー、USB接続のレシーバーを用意していますが、Logicoolを皮切りにほとんどのメーカーがUSBポートからの飛び出し部分が5mm程度に抑えられるレシーバーに切り替えました。
ただし、私は取り外し忘れたまま飛行機に乗ったらラップトップ(Thinkpad Edgeシリーズ)が壊れたので、そういう点では以前のものより要注意です。
Logicoolの、UnifyingレシーバーはLogicoolのマウス、キーボードを8台まで登録して一つのレシーバーで同時に使うことができます。かなり便利で手放せません。アプリを入れれば登録を変えられるので、レシーバーをなくしたり破損した際もマウス、キーボードを使い分けることができます。
一つのマウス、キーボードを操作できるレシーバーは一つだけなので、新しく登録すると以前のレシーバーでは使えなくなることに気を付けましょう。
Rapooも同じ仕組みを使ったレシーバーを添付しています。マイクロソフトは使っていないのでわかりませんが、少なくとも割り当てを変えられる専用アプリはありません。
電池の長寿命化
初期の頃の無線マウスは毎日充電しないと動かない充電式や、1か月くらいしか電池が持たない電池式など、かなり不満がある仕様でした。
最近のものは、乾電池一本で18か月~24か月使えるものが多く売られています。最初は大げさな宣伝だと思い、何度か交換時期を記録してみたら、毎日長時間使っているマウスでも広告通り使えていました。
長持ちしすぎて、買い置きした電池をどこに置いたのかわからなくなる程です。
セキュリティ
最近の製品を見ていて気付いたのですが、過去の製品はパソコンと無線キーボード間の通信が暗号化されていなかったようです。マイクロソフトの無線キーボードを見ていたときに「セキュリティ」機能が広告されているモデルを見つけた時に気づきました。
ロジクールの無線マウス・キーボードは、Unifyingレシーバーを搭載しているものなら暗号化されていますので安心です。
他のメーカーはよくわかりません。少なくともBluetoothは、自動車の車載システムが遠方からハッキングされて事故を誘発できると指摘されているくらいですから、恐らく問題があるように思います。
マウスはともかく、キーストロークがすべて筒抜けでは困ります。
選択肢が増えた
パソコンショップへ足を延ばすと、無線式のマウス・キーボードがたくさん並んでいます。レシーバーも小型化したため、ラップトップでも使いやすくなっていますし、一つのレシーバーでマウス・キーボードを両方接続できるようになりましたので、かなり便利になりました。
たくさんの製品が上市されるようになったため、好みの製品が見つかりやすくなってきました。
メカニカルキーボードはまだ選択肢が少なく、FilcoのBluetooth接続キーボードか、Rapooの5GHz無線キーボード、良く知らない中華メーカーの無線キーボード、くらいしかありません。まだこれから出てくると思います。
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