ウェブサイトの引越しや、ページURLを変えたときには301リダイレクト(301転送)のお世話にならないといけません。
301リダイレクトをしないと、検索エンジンから来る訪問者が該当ページにたどり着けず、サイトのページビューを失ってしまいます。
301リダイレクト
301リダイレクトは、ページを訪問してきた訪問者に「そのページは無期限に移転した」ということを示すHTTPレスポンスです。
301というのはHTTPステータスコードで、この数字とともに新しい移転先のURLを示すことで、ブラウザは新しいURLへ自動的にアクセスしてくれるようになります。
.htaccess
一番強力かつシンプルな方法は、ウェブサーバー上の.htaccessを編集して特定のURLへのアクセスに対して、301を返すようにすることです。
ページ数がたくさんあったりすると大変ですし、FTPを介さないといけないので面倒です。
WordPressのプラグイン
WordPressの場合には、301リダイレクトを実現してくれるプラグインが配布されているので、入手して試してみました。
3つの301転送プラグイン
プラグインライブラリをざっと見て、3つ選びました。
- Redirection
- Quick Page/Post Redirect Plugin
- Simple 301 Redirects
Redirection
2015年9月28日時点で最新バージョンは2.4.2、インストール数40万以上、評価総数は161件です。最新バージョンのWordPress 4.4に対応しています。(書きあがってから気づきました。WordPressの現在の最新バージョンは4.3.1なのですが、プラグインページにはUp to 4.4、4.4まで対応と確かに書かれています)
最低評価(星1)が22件(13.6%)です。
最低評価をつけている人の評価時期はまちまちですので、人によって働かないこともあるようです。全く動かない、データベースが異常になった、ループができた、転送先がおかしい、などの理由が出ています。
ちょっと怖いですね。
Quick Page/Post Redirect Plugin
同じく現時点(2015年9月28日)のインストール数は20万以上、バージョンは5.1.3、評価総数は72件です。WordPressはバージョン4.3.1としか書かれていませんが、最終更新は1週間前になっているので更新が少ないわけではありません。
評価総数72件のうち、最低評価(星1)は5件(6.9%)と期待が高まるプラグインです。
Simple 301 Redirects
インストール数10万以上、バージョンは1.06です。最終更新が昨年2014年です。
評価総数は63件で、インストール数がより多いQuick Page/Post Redirection Pluginに近いものの、最低評価(星1)が6件(9.5%)と少し高めです。
WordPress 4.2でも働いたという報告がありますが、低評価の理由を見るとリダイレクトが増える(500以上になると)と動かなくなった、Redirectionに移行したら上手く動いた、と書かれていました。
小規模サイトの移転時には良いですが、更新頻度も低いので他のプラグインではなくSimple 301 Redirectsを選ぶなら、使うのが簡単(Simple)だからということになりそうです。
RedirectionとQuick Page/Post Redirect Pluginの違い
どちらも、301リダイレクトに加えて302、307を設定できます。
Redirectionでは、それに加えて転送と404エラーのトラッキングもしてくれます。
ここのサイトではCloudFlareを使っていて、404エラーの時にはCloudFlare上でエラーメッセージと「関連していそうなページ」リストがあるページが表示されますので、404エラーのトラッキングが働くか微妙なところだと思います。
さらに、Redirectionではページのパーマリンク(URL)が変更されたときに自動で転送させる機能も備わっています。
サイトのパフォーマンスに影響ないと書かれていますが、機能豊富な分、ちょっとしたことでエラーになる気がします。最低評価が増えてしまうのはその辺りかもしれません。
コメント