Windows10からのSSH通信でUbuntuのGUIアプリを使う

コンピューター

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Windows 10には標準でSSHクライアントが付属するようになりました。特にいじらなくてもSSHで他のコンピューターを操作できるのは良いですね。リモートデスクトップもできますし。

Windows 10 HomeからUbuntu 20.04への接続(RDP、VNC、SSH)
設定したUbuntu 20.04.02サーバーへ、普段使っているWindows 10 Homeのパソコンからリモート接続します。リモートデスクトップ環境としてRDPとVNCを試しましたが、VNCは断念。SSHはスムーズに接続できました。

Windows 10に追加インストールは必要ですがSSHを介してGUIアプリを起動することもできます。

SSH: X forwarding

SSHのサーバー側とクライアント側にX forwardingの設定をすることでGUIアプリをSSHクライアント側に表示させることができます。画面転送ではなくアプリのみの表示なので、若干RDP(リモートデスクトップ)よりも早いような。

ただしWindowsでLinuxのGUI画面(Xorg11)を表示させるには、WindowsにXサーバーアプリをインストールして起動する必要があります。よく使われるのは、Xmingのようですが、今回はVcXsrvを入れてみました。

また、WindowsについてくるSSHクライアントはX forwardingに対応できないっぽいので、対応するクライアントアプリが必要です。PuTTYをインストールしました。

VcXsrv

VcXsrv Windows X Server
Download VcXsrv Windows X Server for free. Windows X-server based on the xorg git sources (like xming or cygwin's xwin), but compiled with Visual C++ 2012 Expr...

起動するとWindow名のところに、Display <コンピューター名>:0.0と出てきますのでこれを使ってSSHクライアントからXサーバー機能を利用します。

PuTTY

https://www.chiark.greenend.org.uk/~sgtatham/putty/latest.html
  • <Session>→<Hostname>に、接続対象のIPアドレスかホスト名を入力
  • <Connection>→<SSH>→<X11>で、Enable X11 forwardingにチェックを入れ、X display locationに、上記VcXsrvの場合は「localhost:0.0」を入れる。(Xmingの場合はlocalhost:0:0となるらしい)

設定のセーブは、<Session>のLoad, Save or Deleteの部分に現在の設定に名前を付けて保存

Windowsからvirt-managerを起動できた!

PuTTYを使ってUbuntuサーバーに接続し、

virt-manager

で仮想マシンマネージャーが起動できました。ウィンドウタイトルがないし他の情報は見られません。結構もっさりですが、遠隔操作できるならいいですね。

 

コメント

  1. いわもと こういち より:

    Windows付属のOpenSSHでもX11 Forwardingは使えますよ。
    注意点は以下の二つです。

    * 環境変数DISPLAYを設定する

    PuTTYでdisplay locationを設定したように、XサーバのDisplayの位置を環境変数DISPLAYに設定する事によってsshコマンドに教える必要があります。

    コマンドプロンプト:
    set DISPLAY=localhost:0.0

    PowerShell:
    $Env:DISPLAY = “localhost:0.0”

    * Untrusted X11 Forwarding(-X)は使えないので、Trusted X11 Forwarding(-Y)を利用する

    -X によるUntrusted X11 ForwardingはWindowsでは使える条件を満たす事が難しいので実質的に使えません。代わりに -Y によるTrusted X11 Forwardingを使います。

    ssh -Y [email protected]

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