ZiaFree(ジアフリー)―次亜塩素酸発生器

自動車

タバコのヤニがしみついた中古車を購入して、四苦八苦しながら掃除をしました。最終的に、少しでも消臭効果があればと思い、次亜塩素酸発生器のジアフリーを導入してみました。

車のヤニ対策(4)時々におうタバコ臭
中古車の消臭を頑張って行ってから半年余り経ちました。購入したのが夏真っ盛りのころなので、今は気温が低く湿度も低い時期だから、という条件もあるとは思いますが、最近はあまりタバコ臭を感じなくなりました。 しかし、1週間以上乗らず、ドアを開...

上の記事を書いた際には、「暖かいくなってせいか、しばらく気づかなかったタバコ臭が若干気になる」と思っていたのですが、昨日車を開けたらひどいニオイが・・・。ふと見たらジアフリーの電池が切れていました。

ジアフリー(ZiaFree)

ジアフリーは、高純度の食塩(塩化ナトリウム 99%以上)を水道水に溶かした食塩水をゆっくり電気分解することでNaCl と H2Oから次亜塩素酸HClOができる装置です。コロナ感染拡大が始まったころに流行った(?)、除菌水生成器と基本的には同じ原理で動作します。

除菌水生成器は、一番単純なものは電極がある以外は単なるスプレーといったモノで、次亜塩素酸水を使用するのを目的にしています。

この手の除菌水製品と違って、生成された次亜塩素酸が揮発していくようになっています。陰極と陽極がそこそこ分かれているので、長期間にわたって電気分解を続けられるっぽい作りです。

ジアフリー車載キット

ジアフリーの説明書にはACアダプターのことしか記載されていませんが、車載キットも販売されています。

中身はジアフリーをヘッドレストに固定するためのプレート(柔らかい)と浮遊ビーズ(コルマビーズ)です。シンプルなのでビーズ同等品が家にあれば買わなくても良いかもしれませんが、ヘッドレストへの固定は結構めんどくさそうなので、買ってしまいました。値段が少し高いかな、くらいで絶妙です。

消費電力

単3電池4本を直列にして使用する機器ですが、説明書には350mWと記載されています。乾電池一本、大きめに見積もって3000mAhくらいあるとした場合でもそれほどもたない計算に。

乾電池の容量を比較!メーカ・サイズを変えて測定してみた
乾電池の容量mAhを測定して、各メーカ・サイズ違いで比較してみました。 100均からエボルタまでの幅広い電池を確認しています。 乾電池の容量の違いを確認したい方におすすめの記事となっています。
  • 3000×1.5=4500mWh/電池
  • 4500÷350=12.8時間/電池
  • 12×4本÷24=2日

(すべてが適当な計算ですみません)2日しか持たないという衝撃の結果になってしまいます。

仕様 | 次亜塩素酸 除菌消臭器「ZiaFree(ジアフリー®)」 | ZiaFree by Montrois
Montrois(モントロワ)の次亜塩素酸除菌消臭器「ZiaFree(ジアフリー®)」の仕様のページです。

ホームページを見に行くと、約21mAと書かれているのでこちらが正しいと思われますが、それなら記載通り2か月くらいは何となく動くかもしれません。

結晶がすごく出た

本体を見てみると、壊れたのではないかと思うほどたくさんの結晶がフィルターに付着していました。

原因は不明ですが、シートはほぼ倒せない状態で乗っているのでシートを倒したせいでこぼれた、ということはないです。車載キットで、できるだけで液こぼれ防止を図ってあるのですがそれだけでは車の揺れを干渉しきれなかったのかなと思います。ただ、外に液がこぼれた様子はないのでフィルターがしっかり仕事をした感じです。

エネループ(ニッケル水素電池)が過放電気味に

試しにエネループを入れてしまったのですが、2か月弱の時点でバッテリー切れに気づいて取り出したところ、普段使用している充電器での充電が不可になってしまいました。

この手の電子機器に充電池を使うのは、そもそも非推奨ではあるのでダメですが、やっぱり良くないですね。過放電に比較的強いらしいのですが・・・。

開発者に聞く、ニッケル水素電池「eneloop」がやっぱりスゴい理由

別の充電器では充電できたので、良しとしますが怖いので次からは一次電池を使おうと思います。最近ほぼ見かけませんが、マンガン電池のほうが向いているかもしれません。

乾電池の知識!アルカリ電池とマンガン電池の正しい使い方 | お役立ちコラム
家電機器を運転させるために使用する乾電池。その価格から、手軽に購入できるため、とても身近なアイテムですが、身の回りの様々な機器を動かすための重要なアイテムでもあります。そんな乾電池ですが、アルカリ...

マンガン電池は手に入りにくいし、手持ちの充電器でアルカリ一次電池の充電対応ができるようなので、多種類の電池在庫を抱えるのは面倒ですし、しばらくアルカリ電池で行こうかなと思います。

ジアフリー復活でニオイも改善

ジアフリーの溶液交換

電池がきれてしばらくした後の食塩水は交換したほうが良いとマニュアルに記載があったため、いったん食塩水を捨てて容器を洗ってから、水道水480mLに対して20gの食塩を入れて溶かしたものを使いました。

電池を入れると青いLEDが点灯して電源が復活しました。電源が入ってからしばらくすると次亜塩素酸が生成されて消臭効果が復活します。

食塩は、高級なものはマグネシウムその他が入っているものが多いので、安いもののほうがベターです。

試薬グレードでも高くはないので、不純物が電気分解でどうなるのか心配な場合は試薬グレードが安心です。

2台体制で結構よい

運転席と助手席にジアフリーを1個づつ設置し、数日経過した時点で、かなりニオイが感じにくくなりました。芳香剤を新調したところ、そろそろ梅雨の季節になり暑くなってきましたが、最近はタバコのニオイをほぼ感じなくなりました。

2台設置した状態でも次亜塩素酸の臭気は自覚できない状態なのですが、健康への影響があるのかは未知数です。

次亜塩素酸といえば、2022年に大幸薬品のクレベリンが消費者庁からの措置命令を受けています。

商品パッケージにおいて、「空間に浮遊するウイルス・菌・ニオイを除去 ※」、「用途 空間のウイルス除去・除菌・消臭にご使用いただけます。」等と表示するなど、別表1「対象商品」欄記載の商品について、同表「表示期間」欄記載の期間に、同表「表示媒体・表示箇所」欄記載の表示媒体・表示箇所において、同表「表示内容」欄記載のとおり表示することにより、あたかも、本件2商品をリビング等の室内に設置すれば、本件2商品から発生する二酸化塩素の作用により、リビング等において、室内空間に浮遊するウイルス又は菌が除去又は除菌される効果等の同表「効果」欄記載のとおりの効果が得られるかのように示す表示をしている又は表示をしていた。

大幸薬品株式会社に対する景品表示法に基づく措置命令について | 消費者庁

2022年4月現在、ウイルス除去・除菌については不適切との指摘に対して係争中ですが、「消臭効果」は特に問題とはされていません。コロナという時節柄もあるかと思いますが、以前から抗ウイルス作用についてはたびたび問題とされてきたはずです。

ジアフリーも「除菌・消臭」を謡っているのですが、消臭効果はしっかりあると個人的には思います。除菌効果は不明ですが、上記経緯等からしても除菌効果を期待して使用するものではないと思います。

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